自治体・観光・補助金プロモーションに効く

Google「ABCD」応用設計(実務完全版)

自治体・観光・補助金の広報が失敗する最大の理由は一つ。

民間広告と同じノリで作っていること

この領域で求められるのは
・派手さ
・バズ
・感動の押し売り

ではありません。

必要なのは、説明責任・納得感・信頼性です。
ここで威力を発揮するのが、Googleが提唱する ABCDフレームです。


前提整理:自治体・観光・補助金の「意思決定構造」

まず、民間BtoCと決定的に違う点を整理します。

  • 視聴者は「すぐ動かない」
  • 行動には正当性が必要
  • 判断軸は「損得」より「妥当性」
  • 感情より理解と合意
  • 誰かに説明できないと行動しない

つまり、

行動の前に「納得」が必要な世界

この前提でABCDを再定義します。


A|Attention(引き付ける)

正解は「煽らず、誤解させない」

自治体・観光系で最悪なのは、期待を過剰に煽るAttentionです。

有効なAttentionの型

  • 「〇〇市では、こんな課題があります」
  • 「今年度から制度が変わりました」
  • 「観光客が増えない理由、ご存じですか?」

ポイントは、

  • 驚かせない
  • 事実ベース
  • 当事者視点

👉 Attention = 問題の所在を明確にする


B|Brand(ブランド)

ブランド=制度の“信頼性”

ここで言うBrandは、商品名やロゴではありません。

Brand = 制度・自治体・運営主体への信頼

有効なBrand設計

  • 冒頭で自治体名・部署名を明示
  • 「公式」であることを明確に
  • 実在する担当者・現場の声
  • 制度の背景・目的を短く説明

Googleの調査でも、ブランド要素をストーリーに組み込むことで理解度が向上すると示されています。

👉 誰がやっているか分からない施策は、信用されない


C|Connect(つながる)

感動ではなく「納得」に接続する

観光PRや補助金動画でよくある誤解。

「感動させれば人は動く」

半分正解、半分不正解です。

この領域で重要なのは、

  • なぜ今やるのか
  • なぜ自分に関係があるのか
  • 使わないとどうなるのか

有効なConnectの作り方

  • 地域の現実データ(人口・産業・観光動向)
  • 実際の利用者の声(派手でなくていい)
  • 導入前後の変化
  • 小さな成功例・途中経過

👉 Connect = 共感ではなく、腹落ち


D|Direct(誘導する)

ゴールは「理解 → 次の行動」

自治体・補助金系で「今すぐ申し込もう」はほぼNGです。

正しいDirectの設計

  • 公式サイトを見る
  • 制度概要を確認する
  • 説明会・相談会に参加
  • 担当窓口に問い合わせる
  • PDF資料をダウンロード

Googleの調査では、音声+映像で次の行動を明確に示すことが効果的とされています。

👉 Direct = 行政的に正しい導線


自治体・観光・補助金向けABCD整理表

要素民間広告自治体・行政
A驚かせる課題を明確化
B商品ブランド制度・公式性
C感動納得・理解
D即購入次の正規行動

よくある失敗パターン(現場で多発)

  • 観光PRが「イメージ動画」で終わる
  • 補助金動画なのに条件が分からない
  • 担当部署・責任主体が不明
  • CTAが「詳しくはWebで」だけ

これらはすべて、ABCDを“民間広告基準”で誤用している例です。


結論:行政プロモーションは「説明設計」で決まる

自治体・観光・補助金プロモーションにおけるABCDとは、

説明責任を果たしながら、行動を促す設計フレーム

です。

  • 派手さはいらない
  • バズも不要
  • 必要なのは「正しく伝わること」

ABCDを正しく使えば、

  • クレームが減る
  • 問い合わせの質が上がる
  • ミスマッチが減る
  • 施策の評価がしやすくなる