Google「ABCD」実装フレーム(実務版)

BtoB・地方ビジネス向け

ABCDは、Googleの大規模調査に基づく汎用フレームですが、BtoB・地方では“解釈と使い方”を変える必要があります。


まず前提:BtoB・地方ビジネスの意思決定特性

BtoB・地方市場には、明確な特徴があります。

  • 即断しない(検討期間が長い)
  • 個人ではなく「組織・立場」で判断
  • 派手さより納得感・安心感
  • 「誰が言っているか」が極めて重要
  • 失敗回避バイアスが強い

つまり、

感情は動かすが、最後に決めるのは論理と信用

これを踏まえてABCDを再定義します。


A|Attention(引き付ける)

BtoB・地方での正解は「煽らない」

BtoCのような

  • 強いコピー
  • 派手な演出
  • 過剰な問題提起

は、地方BtoBでは逆効果になることが多い。

有効なAttentionの型

  • 「〇〇業界の皆さまへ」
  • 「山形県内で実際に起きている話です」
  • 「よくある失敗例を一つ紹介します」

ポイント

  • 刺激よりも「自分ごと化」
  • 驚きよりも「関係ある」と思わせること

👉 Attention = 派手さ ではない


B|Brand(ブランド)

商品より「誰の会社か」を先に出す

地方BtoBでは、ブランド=商品名ではありません。

  • どこの会社か
  • 誰がやっているのか
  • 地域でどういう立場か

これが最重要です。

有効なBrandの出し方

  • 冒頭で社名・代表者を明示
  • 実名・顔出し・肩書き
  • 「創業〇年」「〇〇市で〇〇業」

Googleの調査では、ブランド要素をストーリー内に組み込むほど広告効果が高いとされていますが、BtoBでは特に顕著です。

👉 「会社が見えない動画」は、信用されない


C|Connect(つながる)

共感の対象は「感情」ではなく「立場」

地方BtoBで重要なのは、感情移入ではなく、状況一致です。

有効なConnectの設計

  • 「以前は〇〇で困っていました」
  • 「同業者から、よくこう言われます」
  • 「社内でこんな反対がありました」

ここで効くのは、

  • 成功談より「試行錯誤」
  • 自慢より「リアルな現場感」
  • 理想より「現実的な選択」

👉 共感 = 感動 ではない


D|Direct(誘導する)

「買ってください」はNG

BtoB・地方ビジネスでは、即購入・即契約はほぼ起きません。

正しいDirectのゴール設定

  • 資料請求
  • 事例ダウンロード
  • 無料相談
  • セミナー参加
  • 「一度話を聞く」

Googleの調査でも、音声+映像で行動を明示することが効果的とされていますが、BtoBでは特に「次の一歩」が重要。

👉 Direct = 契約 ではない


BtoB・地方ビジネス向けABCDまとめ

要素BtoC的解釈BtoB・地方での解釈
A驚かせる自分ごと化
B商品を見せる会社・人を見せる
C感動させる立場に共感させる
D今すぐ買わせる次の検討行動へ

よくある失敗パターン(要注意)

  • 東京基準の動画構成をそのまま流用
  • ロゴだけ出して会社説明なし
  • 成功事例ばかりでリアリティがない
  • CTAが「お問い合わせはこちら」だけ

これらはすべて、ABCDを“理解したつもり”で使っている状態です。


結論:地方BtoBは「信用設計」がすべて

BtoB・地方ビジネスにおけるABCDとは、

信頼を獲得するための動画設計フレーム

です。

派手さは不要。
必要なのは、

  • 誰が
  • なぜ
  • どの立場で
  • 何をしてくれるのか

を、順序立てて見せること