phpList の3分セッティング【2025年最新版・実運用視点】

phpListとは(2025年時点の評価)

結論から言うと、「小〜中規模のメール配信なら、今でも実用十分」です。

phpListの立ち位置

  • オープンソース(無料)
  • 自社サーバー運用が前提
  • 数千〜数万件規模まで現実的
  • MA(マーケティングオートメーション)ではない
  • SMTP連携前提(Gmail / SendGrid / Amazon SES 等)

「Mailchimpほど多機能でなくていい」「自社管理したい」
この条件に当てはまるなら、phpListは今も選択肢に入ります。

ダウンロード先に注意(ここは今も変わらない)

phpListで検索すると以下2つが出てきます。

  • phplist.com → ASP(クラウドサービス)
  • phplist.org → オープンソース本体

👉 自前サーバーに入れる場合は必ず .org


ダウンロード方法(zip推奨)

なぜ zip か?

  • .htaccess などの隠しファイルを含む
  • FTP / SFTPでそのままアップロードしやすい
  • レンタルサーバー利用者向け

最新版(2025年現在は 3.6.x系)をダウンロードしてください。


サーバーへの配置(重要ポイント)

1. zipをそのままアップロード

ローカルで解凍せず、zipのままサーバーへアップロードします。

2. SSHで解凍(※ここだけコマンド使用)

unzip phplist-x.x.x.zip

解凍後、ディレクトリ構造は以下のようになります。

phplist-x.x.x
 ├ public_html   ← 実際に使うのはここだけ
 ├ lists
 ├ doc
 ├ INSTALL
 └ その他

実際に使うのは public_html の中身だけ

public_html
 ├ index.html
 └ lists

この public_html の中身をドキュメントルート直下へコピーします。

最終的な構成例

/public_html
 ├ index.html
 ├ lists
 ├ phplist-x.x.x.zip(削除OK)
 └ phplist-x.x.x     (削除OK)

zipファイルと元ディレクトリは不要なので削除してください。


初期アクセス時の挙動(仕様)

トップドメインへアクセスすると、

You will probably want to replace this document with your own website.

というメッセージが表示され、3秒後に phplist.com にリダイレクトされます。

これは仕様です。
👉 管理画面は直接以下へアクセスします

https://あなたのドメイン/lists/admin/

データベース設定(MySQL / MariaDB)

phpListは MySQL(または MariaDB)必須です。

  • レンタルサーバーの管理画面でDB作成
  • DB名 / ユーザー / パスワードを控える

config.php の設定(ここが核心)

編集ファイル:

/lists/config/config.php

必須設定項目

// MySQL host
$database_host = 'localhost';

// Database name
$database_name = 'phplistdb';

// Database user
$database_user = 'phplist';

// Database password
$database_password = 'password';

テストモード解除(忘れがち)

// on unmanaged systems
define('TEST', 0);

初期値は 1(テストモード)なので、必ず 0 に変更します。


初回アクセスと管理者設定

https://あなたのドメイン/lists/admin/

初回は以下の流れになります。

  1. DB初期化
  2. 管理者アカウント作成
  3. ログイン画面へ遷移

※ 初期表示は英語ですが、
ログイン後しばらくすると 自動的に日本語UIが有効化されます。

(または Config → Language から明示的に日本語を選択)


管理画面セットアップで最低限やること

1. 基本設定(Config)

  • サイト名
  • 送信者名 / 送信元メール
  • 文字コード(UTF-8)
  • タイムゾーン

2. SMTP設定(必須)

2025年現在、PHPのmail()は実運用不可です。

以下のいずれかを必ず使ってください。

  • Gmail(少量向け)
  • SendGrid
  • Amazon SES(推奨)
  • 各種SMTPサーバー

👉 SPF / DKIM / DMARC 未設定だとほぼ届きません


2025年視点での注意点(正直に言います)

良い点

  • 無料
  • 軽量
  • 自社管理できる
  • メール配信に特化していて無駄がない

割り切る点

  • UIはモダンではない
  • MA用途には不向き
  • 初期設定はやや古風
  • 大量配信はSMTP次第

導入すべきか?

YES条件

  • 月数千〜数万通レベル
  • 自社サーバー管理ができる
  • コストを極力かけたくない

NO条件

  • MAが必要
  • ノーコード運用したい
  • 数十万通以上を安定配信したい

まとめ

phpListは「古いが枯れている」ツールです。
目的を間違えなければ、2025年でも十分戦力になります。

特に、

  • 会員向けお知らせ
  • 定期ニュースレター
  • 社内・クローズド配信

この用途なら、今も合理的な選択です。