業界常識

NO IMAGE

業界常識というと、その業界ではごくごく当たり前の事かもしれないが、客観的にみると変な業界常識というのも結構有るものです。

例えば、古本業界では、古本の仕入れはベテランでないとできないものとされていました。本の価値がよく分からなかったり、売れない本を持ち込まれても在庫となってしまったりするからというのが理由です。

だから、古本屋さんと言えば、眼鏡をかけたおじいちゃんが一日中新聞を読んでいるイメージがあるのです。

ところが、こうした業界常識を破ってしまったところが出てきました。

それは、よくご存知の「ブックオフ」です。

古本を仕入れる時に、商品の価値判断をしないというやり方をとったのです。

本の定価の10%で仕入れて、50%で売りに出す。そして、売れない本は値下げしていくのです。

その常識破りの方法がどうなったかは、家の近所を見ていればよくわかると思います。

業界常識は、その業界でみんなが守っているうちはちゃんと機能しますが、一度そうして常識破りをするところが出てきてしまうと、業界常識は崩壊します。

そもそも、「常識」には全く拘束力は有りません。

そんな事は常識だろ?

そういわれると、何となくそう思ってしまうだけであって、そうしなければならないとか、そうすべきだという事は決してないのです。

法律は、守らなければならない拘束力がありますが、常識なんて言うのは、簡単に崩壊するものです。

普段の生活ですら、常識がどんどん崩壊し、それまではおかしいと思っていた事が当たり前になっていたりしませんか?

(ここでその話題を掘り下げてしまうと、結論が見えなくなるので、また別の機会にでも)

しかも、業界常識を破ったところが以外と成功モデルだったりするのは、そもそも、業界常識自体が利用者に求められていないという事なんでしょうね。

業界常識自体、その業界が、自分たちを守るために作った常識であることの方が多いわけですから。

いろんな業界常識はあるかもしれませんが、その常識を破ったところが、生き残っていくののだと思います。