McKinsey&Company

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マッキンゼーと言えば、コンサルティング業界の最高峰と目されるコンサルティングファームの一つです。

「一流の人材を通じて、一流の企業を、より一流にしていく」ことを標榜しているだけあって、クライアントもそこで働く人たちもみんな一流と呼ばれる人たちです。

最近、読んでいる本の著書、勝間和代さんもマッキンゼーで学んだことが、今でも生かされていると著書の中で語っています。

名前こそ知れど、その会社のことはほとんど知らず、すごい会社なんだろうなぁ・・・ぐらいにしか思っていませんでしたので、ちょっとホームページをのぞいてみることにしました。

見るからにスマートな雰囲気が漂うホームページで、一番はじめに見たのは、マッキンゼーの歴史です。

そもそもなんで、マッキンゼー・アンド・カンパニーなのか?

なんとなく、マッキンゼーさんという人が作った会社だからなのではないか?とか、マッキンゼーさんと会社?なのでは?などとイメージするのが関の山。

実際のところは、シカゴ大学の経営学教授ジェームズ・O・マッキンゼーとその仲間なので、マッキンゼー・アンド・カンパニーなのだそうです。

ちなみに、創設が1926年ですからすでに80年以上もの歴史を持つ会社であります。

シカゴ大学と言えば、ノーベル賞受賞者を81人も輩出している世界で最も評価が高い大学の一つです。この大学はもともと経営の行き詰った学校に、資産家のジョン・D・ロックフェラーが莫大な資金提供をしたことによって設立されたと言われています(D.カーネギー「道は開ける」より)

しかも、マッキンゼー以外にもBaker & McKenzie、ボストン・コンサルティング・グループ日本法人、ゴールドマン・サックス日本法人、オラクルといった名だたる企業が、シカゴ大学の卒業生によって設立されており、企業家の卵としての側面も持っています。

そうした土壌には、大学のモットーである”Crescat scientia; vita excolatur (知識を創出し人類の生活を啓発せよ)”.が学生は勿論、そこで教鞭をとる教授にも根付いているに違いありません。

マッキンゼーのコンサルティング・サービスの原点は”Top Management Approach(全社的視点に立った問題解決)”とされています。

こうした高い理念とサービスは、その後マービン・バウアーが加わったことによって、より具体的に作られていったようです。バウアーは、マネージングディレクターとして、マッキンゼーの成長を長期にわたってリードし、”Fact-base(事実に立脚する)”、 “Analytical approach(分析的アプローチ)”という概念、および科学的かつ論理的な問題解決の方法論を、経営コンサルティングの世界で初めて明確な形で確立しました。

また、プロフェッショナル・ファームにおいて個々人に求められる行動規範、組織運営の理念である「プロフェッショナル・コード」も、この時に確立されたといいます。

どうやら、マッキンゼー・アンド・カンパニーを語る上では、欠かすことのできない人物のようです。

同じサイトに、マービン・バウアーが残した言葉というコンテンツがありました。

どんな人物だったのか、顔写真と一緒に見ることができます。

彼の目標は、「永続する組織を構築すること」だったといいます。そこでいう組織とは、マッキンゼー・アンド・カンパニー単体のことなのか?それともすべてのクライアントに向けられたものなのかまではわかりませんが、企業の在り方そのものを目標に掲げていたことに違いはありません。

最高のコンサルタントが生涯をかけて目標にするほど、永続する組織の構築というのは至難の業問います。

企業30年説といわれるほどに企業の命というもは短いものです。人生80年とすれば、その半分も寿命がないことになります。

しかし、その一方で300年続く老舗なども存在していますが、私の知る限りでは1000年続いている企業というものにはお目にかかったことがありません。

永続性する組織とは、1000年続いていて当たり前、むしろそれ以上に続かなければならないわけです。

私は、日本において暗黒の10年と呼ばれたバブル崩壊からの10年間において、企業は会社規模ではなく、永続性なのだと悟りました。永続させることこそが、企業そのものの在り方なのだと。

また、マービン・バウアーは、コンサルティング・サービスを提供してもその会社の利益にならないと感じたり、トップマネジメントに変革の意識がないと感じると、決してその会社を顧客企業にはしなかったそうです。

私は、人に誇れるほどの実績など持ち合わせていませんが、ただこれまでの経験の中で、一つだけ言えることは、その会社に成長する意思がなければ、何をやっても無駄になるということです。

成長する意思とは、簡単にいえば、儲けたいとどれだけ思っているのか?そして、それに対して行動する意思はあるのか?というところです。

具体的な行動を起こせる人は、放っておいてもいずれたどり着くはずでしょうが、行動を起こさない人は、いくら周りで頑張っても無駄なのです。むしろそこに労力を使うことがいかにばからしいことなのかを後になって思い知らされます。

そして、そういう人に限って「全然結果が出なかったじゃないか!?」といい、サービスを否定します。

こういうサービスを行う人にとって、高い自尊心だけがモチベーションです。それを真っ向から否定されてしまえば、人としての価値も見失うことも考えられます。

常に勝ち続けるためには、負ける戦を一切しないことです。

それこそが、聡明さなのだと思います。なんら理由をつけて、そうした仕事は引き受けない。そうすることによって、自分自身の価値をより高めることに専念でき、常に勝ち続けることができる。

自分が成功するには、成功者とともに歩めばいい。

というわけです。

私が言うと、かなり野暮ったくて泥臭いイメージになってしまいますが、どうやらそれがひとつの真実のような気がしてなりません。