心ある人

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先日、友人の誕生日だったので、ご飯をごちそうしようかと思ったのですが、別にいいというのです。

嫌われたものだと思ったのですが、そのあとに、こんなことを言っていました。

「おめでとうの言葉だけで十分ですよ。誕生日は、両親とご先祖様に感謝する日と思えるようになったので・・・」

断られて、こんなに感動したことはないです。目から鱗も落ちました。

そりゃそうだ。だって、当たり前のことですから。

そんな当たり前のことだと思っていたことが、まず間違いだったと気づかされました。

ある人から、「ありがとう」の反対の言葉を知っているか?と聞かれたことがあります。その時は、全く答えられませんでした。そして、答えを聞いたところ、「当たり前」というのです。当たり前と思うことこそが、本当は感謝しなければならないことだったとその時も気づかされました。

でも、生まれてきたことに感謝できるようになったら、それはもう本物でしょうね。

自分は、そのことに一切気づかずに生きてきました。その感謝の心が何よりの幸せなのだということも知らずに。

当たり前だと思っていることにこそ、本当の意味での感謝の価値があるのかもしれません。