ChatGPTと環境問題を考えてみた
ChatGPTに様々な質問をすれば、即座に答えてくれるので、環境問題について一緒に考えてみました。
細かなデータは2021年時点のデータです。というのも、ChatGPTの最新データが2021年だからです。
原油の埋蔵量を教えてください。また、世界での利用量に対し何年し続ける事ができるか教えてください。
現在のところ、世界の原油埋蔵量について正確な数字は不明です。しかし、様々な推計によると、世界の原油埋蔵量は約1,700億バレルから2,200億バレル程度と考えられています。ただし、この数字は新たに発見される埋蔵量や掘り出される技術の進歩によって変動する可能性があります。
一方、世界の石油消費量は年々増加しており、2020年には約9,200万バレル/日に達しました。これを元に計算すると、現在の埋蔵量で約50年から70年程度までしか持続する見込みがないとされています。ただし、これはあくまでも推計であり、今後の技術革新や代替エネルギーの普及状況などによって大きく変動する可能性があります。
正確な数値までは把握していませんが、推計値を出してくれました。埋蔵量から算出するとあと50年から70年程度で石油がなくなってしまうようです。
このあたりは、調べるとすぐに出てくるので、それほど難しくはないかもしれません。
ただ、現代社会において石油製品が深く浸透しており、特に日本では原油がなければ生きていけません。
日本は産油国ではなく、主要なエネルギー源である石油やガスを輸入に頼っているため、「原油がないと生きていけない」と言われています。日本は石油製品の多くを輸入に頼っており、輸入量が多くなるとエネルギー安全保障上のリスクが高まります。また、日本経済においても、石油やガスを原料とする産業が多く、これらの産業の安定的な供給が経済発展に欠かせないため、原油の安定的な供給が必要とされています。
世界のCO2排出量に占めるセクターごとの割合を教えてください。
・電力・エネルギー関連: 約42%
・交通(自動車、航空、船舶など): 約22%
・工業・製造: 約19%
・建築: 約9%
・農業: 約8%ただし、国や地域によって異なるため、詳細な情報は各国や国際機関が発表しているデータを確認する必要があります。
https://chat.openai.com/ (2021年時点のデータ)
次にCO2の排出量について聞いてみました。交通や工業関係が占める割合が多いと思いきや、電力・エネルギー関連にしめる割合が圧倒的に大きいという結果です。
コロナで世界が分断されたとき、人の移動や物の移動が極端減りました。その時は、CO2の排出も減ったそうです。
https://www.env.go.jp/press/110272.html
しかし、現在は以前よりもCO2の排出量は増えています。
世界の電気使用量について推計値を教えてください。
2021年時点での世界の年間電気消費量は約270兆kWh程度と推定されています。ただし、国や地域によっては正確なデータが収集されていない場合があり、推定値に誤差が含まれる可能性があります。
https://chat.openai.com/ (2021年時点のデータ)
電気・エネルギー関連が最もCO2排出が多いとなれば、どのくらいの電気量なのかを知りたくなりました。
これも推定値です。ただ、数字が大きすぎて「たくさんの電気」というぐらいしか認識できません。
より具体的に換算するとどのような数字になるか?
この電気を発生させるためにどのくらいのエネルギーが必要ですか?石炭に換算すると何トンになりますか?
世界の電気を発電するために必要なエネルギーの総量は、年に約 25,000 から 30,000 TWh(テラワット時)と推定されています。ただし、この数値には、損失や非効率性などが含まれています。
一方、石炭の発熱量は、品質や産地によって異なりますが、約 23~29 MJ/kg とされています。1トンあたりのエネルギー換算にすると、約 23,000 から 29,000 MJ/トンとなります。したがって、年間の電力需要を石炭に換算すると、およそ 870~1,300億トンの石炭が必要となる計算になります。ただし、実際には石炭以外のエネルギー源も使用されており、この数字はあくまでおおまかな推計値に過ぎません。
https://chat.openai.com/ (2021年時点のデータ)
極端に石炭で推定値を出しましたが、それでも1,000億トンもの石炭が必要になってきます。石炭だけで電力を起こしているわけではないので、現実的にこの数字は的確ではありませんが、仮に石炭だけでエネルギーを作ろうと思うと現在の採掘量では全く足りません。
石炭の採掘量が年間1000億トンである場合、現在の年間採掘量がおよそ80億トン(2021年時点)であることを考慮すると、約125年間かかることになります。ただし、このような数値はあくまでも推定であり、実際には採掘可能な石炭の埋蔵量や、採掘技術の進歩、エネルギーの需要と供給の変化などによって変動する可能性があります。
化石燃料においては、石油が最も効率が良いそうです。
石油が最も効率的なエネルギー源とされています。一般的に、石油は燃焼時に発生する熱エネルギーが多く、その変換効率が高いため、発電に利用する場合には比較的高い効率が得られるとされています。ただし、化石燃料の使用による二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が大きな課題となっています。
原子力発電を除く発電方法で効率の良い順から並べてください。
- 水力発電
- 風力発電
- 天然ガス発電
- 石炭火力発電
- 石油火力発電
ただし、発電にはそれぞれに特徴があり、効率には異なる要因が関与しているため、状況によって異なる場合があります。また、各発電方法にはメリットとデメリットがあり、環境への影響や安全性など、慎重に判断する必要があります。
ChatGPTによれば、原子力発電を除く発電方法では水力発電が最も効率的のようです。石炭や石油が高いのかと思っていましが、そうではないようですね。しかし、先程の回答と矛盾する点があり、化石燃料において石油が最も効率が良いとしながらも、順番では最下位。
問いただしてみたところ以下のような回答が来ました。
申し訳ありません。先程の回答が誤解を招くような表現になっていた場合があります。一般に、原子力発電は効率が高く、一方で化石燃料の中でも天然ガスが最も効率的とされています。ただし、これらの発電方法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、環境や安全性、コスト等を総合的に考慮する必要があります。また、再生可能エネルギーにも進化が進んでおり、今後もエネルギーのあり方が変化していく可能性があります。
ChatGPTのいいところは、ちゃんと謝るとこです。これって、人間でできない人もいますし。言い訳やごまかしなどする人もいるので。誠意は伝わりますね。AIだけど。
原子力が最も効率が良いことなど初めからわかっていたことなので、あえて外して質問していましたが、そうすると回答が誘導されているような状況になるようです。
質問の意図まで読み取ることはできないので、ただ純粋に聞かれたことに答えようと努力しているのだと思います。
人間だと、質問の意図を探り、忖度して回答しようとするので、こういう回答にはなりません。良い意味でも悪い意味でも。
EV車が世界で自動車の50%まで普及した場合、どのくらいの電気量が必要となりますか?
世界で自動車の50%をEV車に置き換えた場合、電気需要は膨大なものになります。具体的な数字は予測が難しく、多くの要因に依存します。一例を挙げると、2021年の時点での世界の自動車保有台数は約17億台と推定されています。このうち50%がEV車に置き換わった場合、現在の電力需要の2〜3倍に相当するとも言われています。ただし、この数値は、EVの普及速度、EVの効率性、充電技術の改善などの多くの要因によって変わるため、注意が必要です。
現在の電気需要の2から3倍もの電気量が必要とのこと。今のままEV化を推し進めていくと確実に電力不足がおこり、生活にも影響が出かねないということです。
これは、トヨタが昔から言っていたことです。今更ですが、そのことにも気づき始めた人が出始めました。
環境に良いという名目で販売されているEV車は、電力不足を引き起こす要因となるばかりか、電力を作るために膨大なエネルギーを必要とするディスエコロジー(Disecology:環境に配慮したように見せかけ、実は新たな環境問題をはらんでいる)だといえます。
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