個人金融資産1,500兆円の世代別分布状況
まずは、下の数字を見てください。
「日経ヴェリタス」(2008年6月15日発行)
世代 資産 人口 一人当たり資産
29歳以下 10兆円 3918万人 25.5万円
30~39歳 86兆円 1892万人 454.6万円
40~49歳 172兆円 1568万人 1096.9万円
—ここから上の世代だけで1500兆のうち1200兆を所持—
50~59歳 330兆円 1924万人 1715.2万円
60~69歳 494兆円 1577万人 3132.5万円
70歳以上 452兆円 1897万人 2382.7万円
チーズはどこに消えたかというと、実は隠して持っていた。
これが日本の現状です。
アリとキリギリスでいうと、50代以上が働きアリで、50歳未満はキリギリスなのかもしれません。
自分も含め豊かな環境に生まれ育ったことが、完全に付けとして回ってきているような気がします。
ご飯と味噌汁と漬物だけで、3ヶ月生活するだけで、お金はかなりたまります。
例えば毎食外食しているとすると、3ヶ月で216,000円(800円/食×3回×30日×3ヶ月)もの出費をしていることになります。
卵をつけたとしてもだいたい1食200円ぐらいだとすれば、3ヶ月で54,000円
その差額は162,000円。
3ヶ月でこれですから、年間では648,000円になります。
ちなみに、ご年配の方は通信費というのは固定電話ぐらいしか払ってきませんでしたが、我々の世代は、携帯電話という出費があります。これが意外と大きい。月間平均で1万4、5千円払っていますが、年間で180,000円。
これを合わせると、828,000円
若年層に年収が200万円以下という人たちが大勢いるのも、固定資産の少なさに拍車をかけています。
家賃5万円のところに住んでいるとするれば、年間60万円かかります。
それらを合わせただけで、1,428,000円が掛かっているのです。
それらを総合してみると、
- 若年層に年収200万円以下の人が多い
- 今でいう普通に暮らすと、140万円は最低かかる
- 貯金するだけのお金が無い
必然といえば、必然の結果です。
なんで、こんな状況になってしまったんでしょうか。
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