あなたは、それでもまだコミュニケーションをおろそかにしますか?

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コミュニケーションを軸としたマーケティング戦略を設計していくにあたって、最も重要なことは、どれだけ、具体的に利用状況をイメージできるかです。

これは、新商品の開発にも通じずる部分はあるわけですが、どん人が、どんなときに、どんな場所で、どんなふうに何をどうするのか?いわゆる5W1Hと言われるマーケティングの基本ですが、それをストーリー立てることによって、概要が見えてきます。

しかし、その際に重要なことは、調査・分析です。一番いいのは、実際に使ってほしい人が集まる所に行ってそこにいる人たちから話を聞くことだと思います。フィールドワークよばれる社会学的手法ですが、たぶんこれが一番手っ取り早いのではないでしょうか。

ただ、ここで求められるのは、文書作成の能力や分析能力などではなく、コミュニケーション能力です。コミュニケーション能力が高ければ、より深い情報を得ることができますが、低いと表面的な部分しか見えてきません。どれだけ仲良くなったかによって話してくれる内容もおんずと違ってきます。

そこで生活しているひとと、調査のため3日だけ滞在した人とでは、話す内容は違います。これについて具体例をあえて提示する必要はないと思います。

その昔、EQという言葉がもてはやされたこともありましたが、科学的弁証法で人の心を説明するには無理がありますし、もっと単純なのです。

好きか嫌いか。

ただそれだけです。感情とは動物的本能に近いとも言われれますが、人間もまた動物であり、そこに違いはありません。ただし、理性があるから人間ともいえます。

究極のコミュニケーションの一つにSEXが挙げられますが、人間同士がコミュニケーションをとるときに必要なのは、理性ではなく、感情だといえるのは、このことからも理解できます。

コミュニケーションを軸としたマーケティング戦略というのは、ユーザーから好かれるように努力することです。たとえば、気になる人がいたとしたら、あなたはその人から好かれるためにどんなことをしますか?まず、その相手のことをもっとよく知ることから始めると思います。そして、相手の趣味趣向を理解し、相手が喜ぶようなことをしてあげるはずです。そうすることによって、相手もこちらのことをもっと好きになってくれます。

クリエイティブ・ディレクターの佐藤尚之氏の著書「明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)」の中で、広告とは消費者にラブレターを渡すことだと言っています。これは、広告畑に20年以上いる人の言葉で、真実です。また、コミュニケーションを重要とし、コミュニケーション・デザインという言葉によって、戦略設計が説明してあります。広告業界にいる人たちにはぜひ読んでほしい一冊です。

  • そんなこと言っても、そんな簡単に状況は変わらないよ。
  • まだまだ、マスメディアは強いし。ネットにとって代わることはないんじゃないか?
  • アクセス1日10万だとしても視聴率にすれば、0.01%ぐらいでしょ。まだまだTVだけで行けるでしょ。

などと思っている人は、ぜひ電通が出した「2007年(平成19年)日本の広告費」を見てほしいです。