blogWatcher
誰でも簡単にブログが利用できるというチープ革命の裏側では、それをうまく使ったマーケティング手法を考える人たちがいます。
blogWatcher
もそのひとつで、データマイニングによるマーケティングツールとして活用できます。
たとえば、インターネットという言葉を検索した場合、その言葉を使用しているブログ記事が結果として表示されます。インターネットに関するブログを調べるという機能ですが、これだけでは他のブログ検索エンジンとなんら代わり映えしません。
blogWatcherのすごいところは、ポジティブ・ネガティブな評判の割合や男性・女性による評判の割合といったその言葉に対する評判もわかることです。
また、その言葉の持つイメージ(言語学ではシニフィエといいます)も同時にわかるところです。
何でこんな高等なものがあるのか?というと、東京工業大学 精密工学研究所知能化工学部門 奥村研究室と言うことろが、研究の一環で行っているようなので、納得しました。
最先端なモノなので、研究者やコンサルタント、マーチャンダイザーやマーケティングを専門にする人ぐらいにしか重宝されないような気もします。
また、バーストと呼ばれる瞬間最高視聴率みたいな機能もあります。入力されたキーワードがどの時期にどれくらい盛り上がったか(バースト度)を調べることのできる機能もありますし、バーサスという反対の言葉?(もしくは反対のシニフィエとでもいうのでしょうか)検索なども可能です。
たとえば、「いぬ」でバースト検索をかけると「ねこ」というような感じです。
あくまでも感覚的なものなので、記号表現としての言葉(シニフィアン)の結果ではありません。ですので、普通の検索エンジンなどとは根本的に違います。
言葉それ自体に検索をかけるGoolgeやYahooと、言葉のイメージに対する検索エンジンと考えるとわかりやすいかもしれません。
かなり面白いツールなので、使いようによってはいろいろな面で役に立つと思います。
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