SEMの話の前に・・・

NO IMAGE

最近では、SEM(サーチエンジンマーケティング)が一般化され、多くの企業で導入されているようですが、その中身は簡単に言うと

  • SEO + PPC広告 = SEM

とされています。
SEOと成功報酬型クリック広告の連動によってSEMは実践されると言うものが、一般的な見解です。
しかし、それだけだと中々成果には結びつかないというのが現実です。そもそもマーケティングといっているのですから、マーケティングの概念がなければ成立しないはずです。

マーケティング?市場調査のこと?
ということでは成果に結びつくSEMはなされないと私は考えます。

2000年ごろSEOがようやく一般的になり始めた頃に、実はSEMのフレームワークを行っていました。私が考えるSEMはマーケティングが主体でその中でSEOや広告といったものを策定します。無駄なお金をかけずに最適化されたプロモーション活動こそがマルコ式SEMです。

ただ、SEMの話の前にまずマーケティングのフレーム(理論)が理解されなければ、なぜそれが必要なのか?どうしてそうすると効果が生まれるのか?というところが見えてきませんので、今回は、マーケティング理論の話になります。

学校では、特に経営修士課程において専門的に勉強できますが、数多くの書物が出版されていますので別にMBAをとる必要はありませんし、学校の勉強よりも退屈ではありません。

マーケティングを語るとき、必ず出てくるのがフィリップ・コトラーという人です。コトラーといえば、マーケティング。マーケティングといえばコトラー。のようななくてはならない人です。その先生の書物は数多く出版されているので本屋さんで探してみてください。
ただ、コトラーのマーケティング手法に関する本は、難解なものも多く専門家でなければ読み進めることも大変なものもありますので、ここではポイントだけを要約します。

  1. SWOT分析
  2. STP
  3. 4P

ほかにもいろいろありますが、もっとも基本的な概念はこの3つです。

一番目のSWOT分析では、自社ではコントロールできない外部環境と、コントロール可能な内部環境を分析します。外部環境ではマクロ環境、市場(顧客)、競合について。内部環境では自社の経営資源や強みと弱みなどを明らかにします。そのプロセスとして以下のようなマトリックスを利用するフレームワークです。

SWOT分析マトリックス

Threats Opportunities
Strengths
Weaknesses

このSWOT分析において最も重要なポイントは、KSF(Key Success Factor:成功の鍵となる要因)を発見することです。成功となる要因については、基本的に外的要因の強みの部分(機会)と内的要因の強みの部分(自社の強み)の双方に当てはまるものが、もっとも最適です。

ドラッガーも著書の中で「自分の強みでしか仕事はできない」と述べています。

強みを売り出すことや強化することで、優位性を確立し競争に勝ち残る会社が最後には勝ち組と呼ばれるわけです。
SEOやSEMというテクニックはこうした基本理論があってこそ初めて効果が生み出されます。SEOやSEMはテクニックだけであれば誰でもできるわけですが、本当に効果を出すにはそれ以外にもいろいろと勉強が必要です。