Educational Octgramその2
前回は、人にはそれぞれ素養があるという話しをした。
今回はどのような素養があるのか具体的にあげてみたいと思う。
小学生のころ誰もがIQテストをしたと思う。そこでいい結果を出すことで天才もしくは神童などと呼ばれることはざらだ。幸い僕の周りにはそういった人は居
なかったが、一緒に遊んでる割にテストの成績がやたらといいやつは居た。一緒に遊んでいると言うことは、同じ時間を共有していることであり、同じ時間しか
ないはずなのになぜかテストはやたらとできる…。はじめ僕はそういう彼らはみな頭の構造が違うんだろうなぁと思っていた。だが、そういう人たちでもうまく
できないことは何かと多かったりもする。例えば、最たるものとしてスポーツがあげられる。勉強のできるやつほどスポーツが苦手というのは典型的だが、他に
も絵心が全く無かったり、意外と不器用だったりなど必ず欠点はあるはずだ。できない人間ができる人間と触れ合うときは、大抵その人の欠点を探してしまいが
ちになるので、勉強はできてもなぁ~と言う人は意外と多いだろう。
とりあえず、欠点の無い人間は居ない。何かしら欠点は持っている。ただそれが少ない人は実際に居るが。
このことは、素養の最たる例であり全ての素養を持っているわけでもない。もしかしたら、僕が会っていないだけで実は居るかもしれないが、少なくとも今までの微量な人生ではそんな人にはお目にかかったことは無い。
この素養は大きく分類して約8種類存在するのではないだろうかというのがこのEducational Octgramの基本概念である。
一つは、はじめに述べた「IQ」。これはリテラシー能力の素養である。リテラシーとは読み書きのことであるが、読み書きの素養が高いと勉強は良くできるはずだ。本を読むことで人より多くのことを学べ、それがテストに反映されると言うわけだ。
次は「EQ」。これは以前ブームにもなったものであるが、本から学ぶと言うことではなく人から学ぶという素養のことをさしているのではないだろうかと僕は
考えている。「EQ」を専門で研究している人から言わせれば、そんなに簡単なものではない!などと怒られてしまうかもしれないが、解釈の仕方が違うだけと
ご理解いただければ幸いである。
3つ目は、「数理」。これは、理系文系という素養に関わる部分である。高校になるとそういった分け方が行なわれるので、なじみがあるだろう。
4つ目は、「人文」。これも、理系文系という素養に関わる部分のことを示している。
5つ目は、「環境」。これは、人間以外のとりわけ自然に関する素養である。農業などはまさにこの素養が無ければ従事できない。親戚のおじいさんに聴いた話
だが、「農家の一番重要な情報は天気予報だ。」ということからも納得できる。基本的にニュースは見ないらしい。(じっくり見てもあまり役に立たないから)
僕のおばあちゃんは、雨が降ることを当てることができた。いくら天気予報で今日は晴れるといっていても、おばあちゃんが雨が降るといえば、必ず雨が降って
きた。下手な天気予報より良くあたるので、朝学校に行くとき、今日の天気を聞いたものだった。
6つ目は、「空間」。この素養の特徴はあからさまに現れる。空間的認知能力とも言い換えることができるが、地図があっても道に迷うと言う人はこの素養が少
ないと言うことだ。この素養は、イメージする素養とも言える。何かを基にして新しいものをイメージすることができるか。この素養にかかっている。
7つ目は、「身体」。この素養は、スポーツに関連している。この素養が高ければ、割とどんなスポーツでも一通りできるだろう。逆に低いと、いくらがんばってもうまくいかないという状況に陥る。
最後は、「学問」。この素養は、勉強のことを言っているわけではない。学問の本質は問うことを学ぶことであるので、要するに考える素養である。体を動かす
ことよりも、頭で考えることの得意な人は居るはずだ。と言うより僕はこの素養はあると思う。
なぜなら、詭弁論考の作者だからだ。
7番目と8番目は、頭を使うことが得意か体を使うことが得意かということだ。
IQテストというものが存在する以上、これらの8項目は全て測定できるのではないだろうかという考えが、Educational Octgramである。
OctgramはDiagram(図)と言う言葉にラテン語の8(Oct)をつけた造語である。日本語に訳せば、「教育の八連図」とでも言うのだろうか。
このEducational Octgramは、教育をする上で子供の素養を引き伸ばし、可能性を十二分に発揮できるようにと考えている。
今までの詰め込み方の教育が「ゆとり教育」と言う形で崩壊を遂げた現在に、新しい指針として是非使っていただきたいと考えている。
教える側、教わる側のストレスをなくしスムーズに教育を行なうことは、これから先最も重要なものの一つとして視野に入れてみてはどうだろうか。
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