赤井電機の倒産
- 2000.11.02
- 考察
本日、赤井電機(AKAI)が倒産しました。
この会社は、皆さんもご存知だろうと思いますが、日本のみならず、世界にも通用する音響機器メーカーです。
MPCシリーズなどは、多くのアーティストが現在でも多数使用しているし、秀逸のサンプラーを数多く世に送り出し、「サンプラーのAKAI」と国内外問わず、その名をほしいままにしてきました。
倒産の理由は、現在の音響機器メーカー各社による価格競争の過激化により、それまでのAKAIのスタイルが通用しなくなったことに原因がある。
MPC3000などは、定価が275,000円で、その限定版ともなれば、398,000円もするのである。
確かに高い。容易に手が届く範囲ではない。
MPCシリーズは、良質であること変わらないのであるが、それと同等の品質で10万円ぐらいというようのものが続々と他社から発売されてきた。
品質にこだわる事は大事だが、それ以上に売れるものを作らなければ、事業として成り立たない。これからも、もしかしたら続々と淘汰されるメーカーが出てくるかもしれない。
直接は関係ないが、先ほどの、MPC3000 Limited Edition は、限定販売されたもので定価398,000円であるが、会社が倒産したために付加価値がついて、もっと値が釣りあがる可能性がある。2倍3倍は当り前。
もしくはそれ以上、10倍とかも考えられる。持っている人は本当に大切に使ってください。
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