ヒューリスティック分析手順
まずは、ヒューリスティック分析に必要な知識とツールのご紹介です。
そもそも、ヒューリスティック分析とは?
「ヒューリスティック」という言葉は計算機科学や心理学の世界で用いられる用語で、必ず正しい答えを導けるわけではないものの、ある一定の水準を満たしたレベルで正解に近い答えを得る手法を意味します。
ウェブマーケティングにおいては、分析を行う者が自身の経験則を用いて行う主観的なユーザビリティの分析手法を「ヒューリスティック分析」と呼びます。
経験則がないのにヒューリスティックが可能?
基本的に経験則がなければ、ヒューリスティック分析は出来ません。しかし、統計学的に経験則を数値化し、その数値を元に分析結果を導き出すことは可能です。
そこに着目し、開発したプログラムが、H.A.P(Heuristic Analysis Program:ヒューリスティック分析プログラム)です。
このプログラムを用いれば、対話形式の設問に答えていくただけで誰でも簡単に分析を行うことが可能です。
https://www.marukoshiki.net/check/
検索トレンド分析について
https://www.google.co.jp/trends/
Googleトレンドを用いて、業界の動向を分析する手法です。
Googleトレンドは、気になるキーワードがどの程度検索されているかなどを測定するツールですが、キーワードの季節変動や関連キーワード、人気キーワードなどを調べることにも有用です。
SEO対策分析
http://seocheki.net/
SEOちぇきを使います。URLを入力するだけで、テクニカルな項目を調べてくれます。また、キーワード分析も合わせて行えるので、今のサイトが特定のキーワードで何位表示されるかを調べることが出来ます。
モバイルフレンドリーテスト
「モバイルフレンドリーテストで検索」
Googleでは、スマホ対応しているかどうかもSEO評価基準に入れていく動きがあります。また、最近ではスマホからのアクセスの増加に伴い、スマホ検索で上位表示されるかどうかが重要になってきています。
まずは、モバイルフレンドリーテストでスマホ対応になっているかどうか調べます。
ここからは、実際にヒューリスティック分析を行っていきます。
- トレンド分析
Googleトレンドを用いてキーワードのトレンドグラフにて傾向を分析します。 - 関連キーワードの洗い出し
Googleトレンドを用いて関連キーワード、人気キーワードを洗い出し傾向を分析します。 - テクニカル分析
SEOちぇきにて、SEO上必要な項目が入っているかどうかをチェックします。 - キーワード分析
そのまま引き続き、SEOちぇきにてトレンドキーワードや主要検索キーワードと掛け合わせて順位を調べます。 - モバイルフレンドリーテスト
Googleのモバイルフレンドリーテストを使ってチェックします。 - H.A.P.分析
H.A.P. ver.3を用いて分析を行います。 - 総合評価
以上の分析を行った結果得られる評価をまとます。また、問題などを洗い出します。 - 改善提案
総合評価から見える問題に対する改善策を考慮し提案を行います。
流れとしては、6まではツールを使えば誰でも簡単に作成することが可能ですが、7、8は分析能力と多数の事例を持っていないと作り込むことができません。提案の糸口まで見えてくると、その提案を元にプランニングが行えるため、次のステップへとすすめることが出来ます。
まずは、6までを目標にして分析を行って見てください。
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