反省とこれからのこと

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約8年、企業ホームページ制作とマーケティングについて仕事をしてきましたが、最近思うことは、自分の型が出来上がってきているということです。

それが、悪いことではないのですが、なんとなく、これで良いのかと思える時があります。

特に、企業ホームページ制作においては、個人の実績も200社を超え、今もなお作り続けています。100社を超えたあたりから、手法を確立し、ひたすらそのやり方を続けてきました。なぜなら、そのほうが効率的で確実に良いものができるからです。

自分に仕事を依頼される方には、とても感謝しきれませんが、他の製作会社で作られても自分としては嬉しいです。

今の仕事を始めるときに建てた志は、

「山形の会社にホームページを!」

でした。

志は違うかもしれませんが、その助けを他の制作会社もしてくれているわけです。

自分が、今の仕事を始めた2005年当時、山形はインターネット未開の地で、不毛だとも思われました。

未開の地で靴を売る営業マンと同じことを、この山形でやってきたのです。

今思うと、未開の地で靴を売る時と、山形でホームページを売るときの考え方は一緒です。

まず、未開の地には靴という概念が存在しません。しかし、その利便性や機能性を知ってもらうと、自分も履いてみたくなります。

ただ、その気付きを一人ひとりにお会いして話をしていったのでは、なかなか埒が明きません。

そこで、一ヶ所に集まってもらい、その靴の良さを知ってもらうのです。

靴であれば、試しに履いてもらうといいでしょう。

また、自分の実家が農家なので、種まきと収穫という考え方でサイクルを回してきました。種まきをしてしっかりと水や肥料をやれば、芽を出し実を結びます。

作物を作るときは、まず、こちらから与えていかなければなりません。そうしなければ、いい実を結ばないのです。

それは、仕事においても全く同じことのように感じます。

反省とは、自分がしてきた行動や発言に関して振り返り、それについて何らかの評価を下すことだといいます。

これまでやってきたことを振り返ってみると、辛いことも苦しいこともありましたが、そんな時でもその状況を楽しむように心がけてきました。そして、それが今の自分を形成しているのだと思います。

8年前の自分は、自分の優位性を証明したくて、見たり聞いたりしたことや、聞きかじったことなどすぐにブログに書いていました。

それが、自分のアウトプットにつながり、インプットとのバランスを取っていたように思います。

様々なことを学ぶ事によって、自分が何も知らないことを益々痛感し、自分の知っている知識などは、多くの人にとって何の意味もなさないのではないだろうか?という不安を持ち始めた時、ブログが書けなくなってしまいました。

それまでは、多くの本を読み、多くの知識を吸収することによって、仕事が有利になるとばかり思っていたのですが、人からの学びのほうがよっぽど大きいことに最近気が付き、そうした場へと積極的に足を運ぶようになりました。

「太上たいじょうは天を師とし、其その次は人を師とし、其の次は経けいを師とす。」(言志録2条)

この言葉は、佐藤一斎が記した言志四録の中の一節です。東京大学の前身と言われる幕府の学問所「昌平黌(しょうへいこう)」の総長になった人物でもあります。この言志四録は西郷隆盛が奄美大島に島流しされた時に持っていったと言われています。

子曰わく、故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし。(論語)

温故知新の一節です。学ぶことの本質というべきでしょうか。読書が決して悪いわけではありません。こうしたことを教えてくれるのも書物です。

ただ、読書をするよりも良い師に巡りあう事のほうが、大切だということです。

読書より、人を師としたときに、それ以上の価値があるのです。なぜなら、師と仰げる人ほど、人一倍読書もし、物事の本質をよく理解されているからです。

これからも、たくさんの師と出会い、多くのことを学び、自分の成長へとつなげていきたいです。