WEBマーケティング2009

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たまには、ブログタイトル通りの仕事もしないと、面白いブログ(ホントに?)で終わってしまいそうなので、昨年4月に総務省より発表された平成19年「通信利用動向調査」の結果 を元に2009年のWEBマーケティングを予測します。

まずは、総務省発表の概要を見てください。

<インターネット等の普及状況>

  • インターネット利用における光回線利用世帯がDSL回線利用世帯を初めて超過インターネットの利用者数は、8,811万人に達し、人口普及率は69.0%。世帯のブロードバンド回線利用における光回線の利用率が27.2%から31.3%へと増加する一方、DSL回線は27.7%から18.9%へと減少し、光回線利用世帯がDSL回線利用世帯を初めて超過し、光回線への移行が進展。

    また、個人のインターネット利用端末については、携帯電話・PHS等の移動端末からの利用者数が前年末から201万人増加(2.8%増)して推計7,287万人となった。ワンセグ放送対応、フルブラウザ対応といった移動端末の高機能化により、パソコンでなくとも音声や動画といった大容量コンテンツの利用が容易に行えるようになったことなどが原因の一つであると考えられる。 [p1、2、4、5]

<世帯におけるICT利用の進展>

  • 非接触型電子マネーの保有率が倍増非接触型電子マネーの保有率は、前年の10.7%から倍増して21.5%。ICカードを利用する非接触型電子マネーのうち約半数が「ICカード乗車券と一体のもの」であり、特に首都圏において普及が進展。[p15、16]

<企業におけるICT利用の進展:新規事項>

  • ICTの利用やICTに関する組織的取組みが進んでいる企業ほど高い労働生産性ASP・SaaSを利用している企業は12.6%。ASP・SaaSの利用、情報化投資の実施、情報戦略統括役員(CIO)の設置、従業員に対するICT教育の実施といった項目について、企業の労働生産性を比較してみると、ICTの利用が進んでいる、ICTに関する組織的取組みを行っている企業の方が労働生産性が高いという結果が得られた。[p20〜26]

<安心・安全への取組>

  • フィルタリングソフト・サービスは、携帯電話において利用が進展フィルタリングソフト・サービスについて「よく知っている」又は「聞いたことはある」世帯は、パソコンのフィルタリングソフトが77.7%、携帯電話のフィルタリングサービスが63.3%。子供の使用する機器における利用状況については、パソコンが12・9%、携帯電話が21.6%であり、携帯電話で利用が進んでいる 。[p29]

まず、インターネットの利用率は約7割にまできました。テレビの普及率はほぼ100%に近いわけですが、最近、20代、30代の世代においてテレビを見ないという人が増えています。という事は、確実にメディアリーチは落ちているという事です。

アメリカの調査結果では5大ネットワークの視聴者の平均年齢は50代を突破したとあります。

昨年の7月の記事ですが、アメリカで起こった事は5年後、確実に日本にやってきます。(かなり乱暴な言い方ですが)

ただ、日本とアメリカとの最大の違いはデバイスの違いでしょう。アメリカではパソコンによるインターネットが圧倒的ですが、日本の場合は、確実にケータイの私的利用率の方が高いです。

日本のインターネット普及率は高いですが、私的利用率を見ると実はかなり低いのです。(インターネット世帯利用率の推移)特に若年層は、携帯しか持ち歩かないというのが、一般的のようです。

中学の卒業式では、携帯番号とメルアドの交換が年間行事だそうです。もう、第二ボタンとかいらないんですね。(というブレザーか?)

私的利用率は確かに低いですが、利用率は9割を超えているのです。という事は、私的以外で利用しているという事なのでしょう。言い換えれば、業務上での利用は100%だということです。

今や業務でインターネットを使わないところはありません。どんな企業でもインターネットは使います。私も3年以上、今の仕事をしていますが、中小零細企業からのホームページ制作依頼はありますし、わりとそうした会社の方が、しっかりとしたホームページを作って他社と差別化を図りたいと考えているようです。

逆に、上場企業でもまともなホームページを持っていないところの方が以外と多かったりしますが。(経営者の価値観なのかもしれません)

経済産業省を始め、いわゆる業界では、ITとはもう言いません。今はすべてICTで統一されています。ITというのはもう古いのです。(言葉をかえたって浸透しなければ意味ないんですけどね)

ICTの分野では非接触型の電子マネーが増加しているそうですが、それは都市部のはなしですよね。スイカを始めとして公共機関はすべてそれですし。絶対数が多いから、そう見えるだけであって、地方にいけばそんなの関係ありません。未だに、小銭をジャラジャラしているおっさんが結構居ます。

今回のこの調査結果で一番注目すべきは、「ICTの利用やICTに関する組織的取組みが進んでいる企業ほど高い労働生産性」です。

前半は、つかみと前ふりみたいなもので、ここからが本題です。

情報管理という概念が、ようやく形になって現れた結果だと思います。これまでも、業務効率のためにシステムを入れたり、販売管理のためにシステムを入れたりしていましたが、実はどれもスタンドアローンのシステムで、業務管理がメインでした。

業務管理というのは,業務が滞りなく流れていることを見る事が重要ですので、会社の中だけでも十分その役割を果たせていたわけです。

しかし、今回の調査結果の字面だけよめば、ASPとSaaSを利用している企業が業績を伸ばしているとあるのです。

それが、どういう事かわかった人は、業界の人か、最も優秀な経営者です。

ポイントが知りたい方は、お問合せよりご連絡ください。