モバイル戦国時代へ

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来月の11月1日にニンテンドーDSiが発売されるというニュースで持ち切りな訳ですが、これによって、ますますモバイルは多様化を極めていくような気がします。

DSiはカメラもついてSDカードもついているわけですから、あと電話の機能を付ければ、ケータイとしても使えなくないわけです。それを考えると、PSPは早い段階からカメラ(オプション)とメモリスティックだったわけですから、先取りですね。

それに区分け、iPhoneです。これは電話の機能がありますが、ゲームもできますし、音楽も聞けます。

モバイルという概念の中には、どうやら次の3要素が必ず含まれるみたいです。

  1. ミュージック
  2. カメラ
  3. 記憶媒体

そもそも、ケータイだって、音楽が聞けて、カメラがついて、maicroSDでデータを保存しておけるわけですから。ちょっとiPhoneだけが外部メモリではなく、HDDですが、それ以外はしっかりと要素が含まれています。

何が一番違うのか?それは、インターフェースです。

  • DS→タッチペン&ゲームコントローラ
  • iPhone→マルチパッド
  • PSP→ゲームコントローラ&アナログコントローラ
  • ケータイ→テンキー

それぞれが違うインターフェースなのですが、結局は利用者が最も使いやすいインターフェースが残るような気がします。

ただし、使ったことのないインターフェースには、誰もが拒否感をもつわけで、DSのインターフェースに慣れてしまった子供たちは、それが一番使いやすいと考えるでしょう。

実際、ケータイ世代と呼ばれる今の10代後半から20代は、ケータイのインターフェースが最も使いやすいと考えているようですし。

PSPについては、基本操作はゲームコントローラと思われますが、アナログコントローラがついていることによってマウスと同じ操作性を出すことが可能です。いわゆるヘビーゲーマーといわれる人たちにとっては、この操作感覚はよく手になじむでしょうし、20代後半~30代のァミコン世代は、意外とこの感覚にはなれています。

モンスターハンターポータブルというゲームが、130万本というヒットを出した背景には、ファミコン世代(団塊のジュニア世代)の存在を抜きにしては語れません。すでに団塊の世代がリタイアを始めており、今後マーケットを支えていくのはこのジュニア世代になります。

実は、その世代に受け入れられる商品が、今、特にヒットしています。DSは子供たちに人気ではありますが、実は、今の子供たちの親はちょうど団塊のジュニア世代に当たるのです。

その昔、親にねだってゲーム機を買ってもらった経験や、買ってもらえなかった経験があるため、子供からおねだりされると何となく自分と重ねて買ってしまう。。。という心理。

うちの子だけ持っていないと、いじめにあうという恐怖。そして、わが子をいつくしむという心理が働いて、まさにメガヒットを飛ばしているのです。たいていの家は子供一人ですから、必然的に一家に一台になるわけです。

今回、ニンテンドーの岩田社長は、一家に一台から一人一台へ。。。と語っていましたが、はたして親はそれをもつでしょうか?ケータイは一人一台になっていますが、電話でしか使わない人もいますし、ないと仕事にならないという理由でもっている人もいると思います。また、必要ないと思われる専業主婦ですら、持っています。持たなければならないという思い込みが、そうさせているのだと思いますが、結果、一人一台をもつことになってしまっています。

何はともあれ、これだけ多種多様なモバイルが登場しているわけですから、自然淘汰も起こりえます。また、市場の逆転だって可能性としてはあります。

10年後、はたして、いったい何が残るのでしょうか?