そういえば、引退してましたね
もう先月の話なのですが、ビル・ゲイツが引退しました。
いまさらですが、やはりIT業界を作り上げてきた男であることは間違いありませんし、多くの逸話も残しています。
トーマス・エジソンと同じくらいの偉人として讃えられていくことでしょう。
ビル・ゲイツにまつわる逸話の数々は、その信ぴょう性はともかくとして現役時代にもにわかに語り継がれていました。
彼に敬意を表して僕の知っている逸話をいくつかと紹介します。
- IBMにWindowsを売り込みに行く時に警察に捕まった!?
彼が、Windowsを売り込んでいる最中のときの出来事ですが、IBMの本社へ向かう最中警察に呼び止められて職務質問を受けたそうです。(確か薬物か何かの取り締まり中にちょうどそこを通ったらしいのですが)
警官にトランクを開けるよう指示され、言われるがままトランクを開けるとそこには5枚のフロッピーディスクが入っていました。
警官が、「これは何だ?」と尋ねると、ビルは「世界を変えるソフトだ」と答えたそうです。警官は学生のたわごとだと思い笑って、そこを通したわけですが、あの時、つ実際に捕まってソフトが没収されていたとしたら、Windowsはこれほどまでに広まっていなかっただろうということです。 - CNNでプレゼン最中にブルースクリーン
Windowsと言えば、エラーになると必ず出てくるブルースクリーンが有名でした。Windws98までは、しょっちゅう出ていましたが、XP以降はまずお目にかかれませんので、知らない人も多いかもしれません。
そんなブルースクリーンにかかわる逸話もあります。
ビルがCNNでWindowsの素晴らしさを語っているとき、「このOSは落ちることはありません。」と言った瞬間、ブルースクリーンになってしまったという話があります。
もちろん、オンエアーではカットされたようですが、それがネット上に流出し一時期話題になった記憶があります。(10年以上も前の話ですが) - ビル・ゲイツの総資産
引退表明時の総資産は約5兆円と発表されていましたが、今から7,8年前の時点では約7兆円はありました。為替レートの関係もあるでしょうが、それほど大きな為替変動はここ10年で起こっていませんので、確実に資産はあったわけです。
とすると、ここ10点程度で2兆円は寄付なり、処分なりで使っているわけです。
ちなみに、7兆円というと、日本の国家予算の10分の1程度の金額です。
でも、日本の借金は800兆円を超えているのでビル・ゲイツの資産などすずめの涙程度。というか、日本の借金が多すぎるという話もあるのですが。 - 訴訟で負けるが勝負に勝った
実は一番はじめにWindowsを訴えたのはAppleです。その当時Appleに搭載されていたOSにかなり似ていたことから(というかパクった?)、訴えられています。そして、裁判になり結果的にはWindowsが負けてしまうのです。そして、「今後Macintoshの技術を使わない」と表明したのですが、このとき将来バージョンについては一切触れませんでした。結局は、AppleよりもいいOSを作ればいいだけの話。
結果としてWindows95が生まれ、そしてこのWindows95が爆発的にヒットした結果、パソコンのシェアは完全にMicrosfotが抑えてしまったわけです。 - ビル・ゲイツに影響を受けた人
ビル・ゲイツに影響を受けた人などというと、たいていIT業界にかかわるすべての人が何らかの影響を受けていないわけはないと思うのですが、その中でも敵対的な影響を受けそして新たなものを生み出した人がいます。
Linuxの生みの親リーナス・トーバルズは、マイクロソフトのWindows やMac OS Xのような競合するオペレーティングシステム (OS) についての辛辣な批判をしていることから、OSについてかなりの敵対的な影響は受けていると考えられます。
また、Appleのスティーブ・ジョブスも長い間苦汁をなめさせら得た一人であるため、敵対的な影響はあります。OSでは勝負できないと悟るとすぐにOSではない分野で勝負を広げ、結果的にiPodやiPhoneといった素晴らしい製品を生み出し、その分野では完全勝利をおさめています。
もう一つは、Googleです。これも完全に敵対的影響を受けています。Goolgeドキュメントは完全にMicrosoftのOfficeをターゲットにしていますし、社是である「Don’t be evil(邪悪になるな)」を考えると、Microsoftが有料でソフトウェアを提供していることはGoogleにとってみればまさにevilに当たるというわけです。
ビル・ゲイツが作り上げてきた礎があったからこそ今のような利便性もあるわけなのです。
敵対する人もいれば、称賛する人もいる。
まさに、彼こそ本物でした。