新しいメディアのカタチ

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ミュージシャンになりたい夢をあきらめきれず、会社を辞めてネットでその夢をかなえたアメリカ人の話があります。

彼は、自分の作曲した曲を毎日のようにブログにアップして、気に入った人からだけ寄付のような形でお金をいただくということをしました。

はじめは誰も、そんなものには見向きもしませんでしたが、少しずつ寄付してくれる人が現れ、そのうち生活できるぐらいにまで毎月稼げるようになったそうです。

これまでの概念を覆すまったく新しい試みが成功した実にすばらしい例だと思います。

また、去年のTime誌の「パーソンオブザイヤー」に「You(あなた)」が選ばれたのも記憶に新しいです。

今年に入り、オープンソースムーブメントと呼ばれる動きが活発になってきており、誰でも無料で高度なプログラムを利用できる様相が高まってきています。今後、こうした動きはますます拡大していくことでしょう。

こうした流れから、情報を発信する側も変わらなければならないのではないかと思うのです。

本や雑誌、新聞は情報に対してお金を払うわけですが、まずお金を払ってから情報を取得しなければなりません。それが今の常識です。

しかし、本当に必要な情報だったかどうかは、買ってみないとわからないものなのです。僕も、結構本を買いますが、本当に良書と呼べるものに出会える確率は10冊買って1冊あればいいほうです。

逆に、すべての情報は無料で閲覧でき、ためになったと思う人だけがお金を払うというモデルがあってもいいのではないでしょうか。

そこで、実際に自分のブログで試してみることにしました。

本を書いて印税を貰う人、情報を販売して利益を上げる人などいますが、僕は、読者から寄付を募る人という新しいジャンルの情報提供をしていこうと考えました。

もともと、お金を頂いて書いているものではありませんし、どれだけの成果を上げられるかは未知数です。そして、世界中探してもこんなことをしようと考える人はいないでしょう。

こんなことをしても無駄とか、全く意味がないんじゃないか?と考えてしまうから、やる人はいないんだと思います。

でも、僕は違います。

誰か一人ぐらいは、この考え方に賛同してくれる人がいるんじゃないかと信じています。

疑いは何も生み出しません。信じるからこそ何かを生み出すものです。

この試みで結果を出すために自分がすべきことはただ一つ。「お金を出してもいいな」と思えるような内容に情報を昇華していくことです。

 

そこで、本日からブログにPayPalの寄付ボタンを設置しました。

PayPalは、あまり日本ではなじみがないですが、メールアドレスとパスワードだけで決済が行える決済サービスです。アメリカのオークションやeBayなどではもはや常識になっていますが、正式に日本でもサービスが開始されました。

このサービスはかなり便利ですし、今後利用者も増えていくのではないかと思います。

 

通常、情報を販売するのであれば、本や雑誌、新聞などと同じようにパッケージにまとめたものを購入します。ひとつの記事に幾らというお金の払い方はしません。

もともと、音楽も同じでした。

本当に聞きたい曲が1曲だけだとしても、アルバムを数千円出して買わなければならなかったのです。

それが、今ではどうでしょう?

誰でも好きな曲を自由に変える時代になったのです。古い概念と既得権益が壊されたのです。

情報も同じように、本当に役立つ良質な情報だけを入手できるようになれば、また概念は変化するかもしれません。そんな試みを始めてみたのです。

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