事例108
企業の概要
企業名:日本ユニシス情報システム(株)
事業概要:ISP の運営
インターネット接続サービス
ホスティング・ASPサービス
設立:1969 年
本社所在地:東京都江東区豊洲1-1-1
資本金:1 億5000 万円
売上高:
従業員数:56 名
H P:http://www.uis.co.jp/
http://www.netsurf.ad.jp/
ビジネスブログの活用内容
【活用の目的と方法】
1.導入目的
当社では、従来の社内イントラではできなかった部署間で円滑なコミュニケーションが行なえる方法を模索しており、
イントラブログの導入を決定。以前は独自開発の社内ポータルを利用しており、人事発令・研修・
サービス紹介などすべてをトップページに時系列で掲載する形で運営していたが、いくつかの問題点があった。
- 企業規模が大きくなると、他部署がどのような業務を行なっているのかが分からず、部署間に壁ができてしまう。
- 更新やメンテナンスにおける管理者の作業負荷がかなり高い。そこでイントラブログを利用することにより、
情報の発信から利用促進までの流れを作り、企業内コミュニケーションサイクル(「情報の発信」→「情報の共有」→「情報の管理・保管」
→「情報の利用促進」)を生成することができるのではと考
えた。
さらには社員各々が情報発信できるため、管理者の負荷が軽減されるのも大きな魅力の一つであり、
今回イントラブログを導入するに至った。また、当社はビジネスブログサービスの販社でもあるため、
ブログサービスを社内でも導入することにより、イントラブログとしての活用法をユーザの視点から探っている。
2.ブログの活用方法とメリット
当社では、ブログの活用方法を3つに絞り込んでいる。
① 社内イントラの代替
ブログでポータルを作成することにより、「人事担当」「広報担当」「サービス企画担当」など、
各部署やグループごとに担当者レベルで最新情報をアップできるようになり、管理者の負荷が分散できる。
情報更新の際にも、従来のようなホームページを作成するための技術は必要なく、Web上で誰でも簡単に利用ができるため、
ユーザビリティの観点から利用者の幅が広がっている。またそれぞれの担当者が直接情報を発信することで、情報にフィルタがかからず、
正確なことを伝えることができる。
② 情報共有としてのツール
発信された情報ややりとり自体がナレッジとして蓄積され、それを全社員が閲覧できるため、情報の共有性が高くなる。
拠点間の連携(FAQ情報やサービス情報等)が図れ、業務の効率化に効果大。
③ 社内コミュニケーションの場を提供
部署単位やグループ単位の他、各社員がそれぞれ個人のページを持てるため、
自身の考え方や仕事内容などをブログ上で自由に公開でき、コメント機能を用
いることで社内コミュニケーションの活性化が図れる。
3.活用の状況
2005年2月にドリコムブログオフィスのASPサービスを導入し、150以上のブログが開設され、スタッフ全員で閲覧しております。
【ブログURL】
イントラブログのため非公開
【工夫・苦労をした点】
より効果的に導入をするために、
- すべての機能を最初から利用するのではなく、社員にしっかり利用してもらえるように機能を絞り込む。
- 全員に基本的な機能に慣れてもらい、社内にひととおり浸透した後で新しいサービスや機能を決め打ちで提供。
- 従来のイントラをスムーズにブログに移行できるように工夫する。
【費用対効果】
初期費用は4万8千円で、月額3万円。
ASPで提供されるため、社内にサーバやネットワーク機器を追加する必要がなく、運用管理の手間がかからないのも、大きなメリットだった。
導入の効果としては、以下のとおり。
- 管理者の負担が分散するのとともに、案件を一番よく知る担当者がダイレクトに更新することにより、
正確な情報を伝えられるようになった。何か解決したい問題があるときでも、ブログで情報をオープンにすることで、他部署しか知り得ない
「潜在的な情報」が返ってくることがあり、経験共有を図ることができるようになり、他部署とのやり取り自体が、
ナレッジとして蓄積されるようになった。 - ISPのブランドであるU-netSURFに関するページを立てることで、
FAQ代わりにそのメリットについて意見を交換する他、新しい提案を活発に行なえるようになった。 - 営業部門が東京と大阪にあるため、「営業本部の会」というページを設けることで、拠点間の情報共有にも大きな効果が生まれた。
個人ブログの内容を見たり、それに対するコメントを書き込んだりすることで、「この人に相談してみよう」というような機運が生まれ、
コミュニケーションの活性化につながった。 - 中途採用や新入社員が部門に配置される場合には、ソーシャルネットワーク機能も使え、
誰がどのような経験をしてきたのかがわかるだけでなく、どんな業務をしているのかを把握できるため、
新たなコミュニケーションの場として重宝している。
【今後の課題】
より多くの社員に積極的に使っていただくため、必然的な利用方法について、検討していく必要がある。
【今後の予定等】
- ブログのオープンな機能を活かして、営業日報、社長ブログ等の導入検討中。
- ブログの効果を見極めながら、今まで蓄積してきた活用のノウハウを基に、さらに新しいサービスを導入予定。
本件の問合せ先
株式会社ドリコム 戦略営業部 山本
Tel:03-5446-5577 Mail:yamamoto@drecom.co.jp