事例106
企業の概要
企業名:株式会社HARMONY
事業概要:WEB 開発
設立:2005 年
本社所在地:兵庫県宝塚市
資本金:300 万円
売上高:
従業員数:8 名
H P:http://www.harmony.ne.jp/
ビジネスブログの活用内容
【活用の目的と方法】
1. 導入目的
当社では、企業、サークル向けの情報共有、連絡ツール、いわゆるグループウェアとして、会員制ブログツールの開発を行っております。
その途上で、社内のスケジュール管理、情報共有、情報のアーカイブ化に、開発中のブログツールを社員全員で、2005 年9
月中旬より社員8 名で利用しています。
2. ブログ活用の形態
当社では、ブログを利用することのメリットを、次のように考えております。
- サーバへのアップロード、HTML タグの記述など、専門的な知識を必要とせずに、容易にWEB ページを構築、公開できる。
- 作成されたブログコンテンツは、日時、カテゴリなどによって分類されるので、情報を探す人間が、
自分に必要と思われる情報をより分けることができる。 - コメント、トラックバックにより、閲覧者とブログ作成者間での連携、情報交換の効率向上が期待できる。
また、社員個々人のブログ間連携のために、次のような機能を持たせたポータルサイトを構築し、社員への導入や、
さらなる情報共有ツールとしての使い勝手の向上を行っております。
- ブログの使い方をわかりやすく説明するヘルプページ。
- ブログ一つ一つについて部門別、プロジェクト別などのカテゴリ分けを行い、
カテゴリごとの所属ブログを表示し分けるカテゴリ分類機能。 - 個々のブログにて新しく記事が書かれたとき、その記事のタイトルとブログ名、
その記事へのリンクを新しいものから順に表示する新着記事チェック機能。 - 社内行事、緊急連絡など社員全員が参照するべき事項については、特別な連絡用のブログに記事を投稿することで、
新着記事とは別にトップページおよび個々のブログの特定の部位にその記事へのリンクが表示されるお知らせ機能。 - ブログツール全体の管理者用に管理者ページを作成し、そこからアカウントを発行、管理できる管理者機能。
そのほかにも、社員個々の連絡、報告事項もまた社内の共有すべき情報資産である、との認識に基づいて、
ブログへの記事の投稿を行うことによって、あらかじめ登録してあるメールアドレスに対しメールの送信が行われる機能を開発、
利用しております。この機能によって、社員への連絡とその内容のアーカイブ化を同時に行うことができます。
3.活用状況
2005 年9 月中旬よりイントラにてポータル、社員個々のブログ共に運用を開始し、まず社員一人一人に一つのブログを、
また稼動しているプロジェクトごとに一つブログを作成し、現在まで運用しています。また、ブログツールの開発テストも兼ねておりますので、
運用における不具合や改善案を受け付けるためのブログを作成し、ポータルにおける広報用のブログとして利用しています。利用形態としては、
社員個々のスケジュール管理、取引先とのやり取りの記録、プロジェクト内のメンバー間情報共有に用いられています。
【ブログURL】
イントラブログのため非公開
【工夫・苦労をした点】
企業内での利用を想定したブログツールの開発が第一の目的であるため、次の点を意識してブログツールの機能、運用形態を考えました。
- 記事作成および各種設定の簡易化。ブログの作成が仕事ではなく、あくまで仕事の補助となるようなツールであること。
- ブログ管理者にとっても、本来の仕事を抱えながらの管理業務であるので、できるだけ管理に注ぐ力を軽減させること。
以上を踏まえて、前述した機能の開発を行いました。
また、情報の蓄積を実施するために、報告や連絡事項をその社員用のブログへ記事として投稿し、アーカイブ化することを社員に義務付けました。
【費用対効果】
社内のイントラネット内に、家電量販店で購入したPC1 台でWEB サーバを立ち上げ、そこにシステムを導入して利用しています。
導入作業および保守、運用はブログツール開発プロジェクト担当の社員1 名が行っております。
導入したことによる効果としては、次のような事柄が挙げられます。
- 社員個人個人が関わっている業務の進捗状況や、取引先とのやり取りの経過、社内の議事録を記録、
管理する形態をブログで統一したことで、それらの情報を容易に管理することができるようになった。 - ブログを用いることで容易に社員が持っている情報を共有できるようになったため、個人が持っているノウハウや些細な情報、
メモ書きのような特別なことがない限り必要とならない事柄でも、社員の側から積極的に記録しアーカイブ化する習慣ができた。
【今後の課題】
次の課題が考えられています。
- 社員間でのブログ利用に対する意識の格差の解消。こまめに記事を作成する社員もいれば、ほとんど利用しない社員もいる。
- いかに情報共有ツールとして機能性を持たせるか。現在考えられているのが、ブログへのメーラー的機能の実装もしくは、
メーラーのブログ記事作成クライアント化。すなわち、社員個々人のメールについてもブログのコンテンツとして共有する形を考えている。
【今後の予定等】
社内での利用に関しては、次のように考えています。
- 社員個々のブログ利用に対する意識の向上。ただのスケジュール管理や覚書程度の利用でなく、自分から社内へ仕事のノウハウ、
気づいたこと、心がけておくべきことなどを発信していくためのブログツールであるとの認識を社内全体に広げる。 - グループウェア的な機能の充実。ポータルからの全部ログに対する検索機能の開発など。
本件の問合せ先
MAIL info@harmony.ne.jp
TEL 0797-81-6855
FAX 0797-81-2333
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