面白い仕事、楽しい仕事
- 2004.06.25
- 考察
仕事をやめる理由で、「仕事がつまらないから」とか「仕事が面白くないから」と理由で辞める人がいます。
ライフスタイルが多様になってきたことも、こうした理由で簡単に辞めてしまう人を生み出しているのかもしれません。
私の両親は共働きで、どちらも仕事をしております。子供の頃から、「仕事は大変だ」という話をずいぶん聞かされたもので、
そんな大変なことであれば出来ればやりたくないと思っていました。ただ、2人に共通して言えることは、
大変だといいつつも楽しんで仕事をしているように見えることです。
実際、今年で3年ほど経ちますが、ようやく仕事を楽しむということがなんとなく分かってきたような気がします。これまで、
いろいろな業種、職種のコーディネートを行ってきて、いろいろな業界の人と話をしてきました。私が、
コーディネートする上で心が得ている事は、自分がその仕事をやってみたいかどうかというところです。
理由は簡単ですが、自分がやりたいと思えない仕事を人に紹介することは出来ません。ただ、
どんな仕事でも魅力的でいろいろとやってみたいと思うのが正直なところです。「自分だったら、
この仕事が出来ればこういったことを考えるのに・・・」などと思うと、今の仕事そっちのけでやってみたくなります。(こんなことを言うと、
怒られるかもしれませんが)
どんな仕事でも大変なことは大変だと思います。また、楽な仕事ほどつまらないものもありません。
大変だからこそ面白みもそこにあるのです。ただ、その状況を大変で辛いものと捉えるか、大変な状況をむしろ自分から楽しんでいくかが、
仕事の楽しさなのだと思います。
広告や、クリエイティブな仕事がしたいという方がいらっしゃいますが、これほど大変な仕事はないと思います。
本当に好きで無ければ続かないというのは良く聞く話ですが、中途半端な好きでも続きません。
寝てもさめてもそのことしか考えられないぐらい出なければ、続けることは難しいでしょう。特に何かを造り生み出す仕事ほど、
そうした情熱が必要だと思います。「好きで好きでたまらないからその仕事をする」のと、「嫌で嫌でたまらないから違う仕事をする」のとでは、
同じ就職活動だとしても意味合いが全く違ってきます。しかし、そういった仕事に巡り合うことはその人がよっぽど運が良いのだと思います。
自分ひとりではなかなかそうしたものを探し出すのは難しいです。
今の仕事をして常々思うことは、「楽しくて面白い仕事を探すより、いかに今の仕事を楽しくて面白くしていくか」
なのではないかということです。
デザインの仕事も、営業も、事務作業も、雑用も何でも楽しむことが重要だと思います。雑用も鼻歌交じりで行っていれば、
楽しい仕事になりますし、誰かと一緒にやれば面白い仕事にもなります。
本当の意味での「面白い仕事、楽しい仕事」は誰かが与えてくれるものではなく、ましてや、環境が生み出している訳でもありません。
自分自身だけが提供できるものなのです。
-
前の記事
最近読んだ本 2004.05.27
-
次の記事
何か始めるというエネルギー 2004.09.09