マルコ式社会学

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情報の価値

今日は、もったいぶらずに結論を一言で述べます。 「情報は明文化した時点で価値が半減する」のです。 これ以降の文章は、理由について延々と語っていくため、結論だけで十分な人は読まなくてかまいません。 いつも結論をもったいつけて、うんちくを延々と書き続けるマルコ式には珍しい文体で驚いた方もいるかもしれませんが、この事については、先に結論を持ってきた方が話として落としやすいと思ったのです。 なぜ、こんな事 […]

志向性とコミュニケーション

インターネットの中では、「誠実」である事が一つの秩序だと私は、考えます。特に、顔が見えない分、一般生活よりも誠実である事が望まれていると思います。WEB2.0と言われるようになってから、それはよりいっそう重要性を増しています。ブログやSNSなどでは、それが顕著です。 去年、一昨年ぐらいにトラックバックマーケティングについて研究した事がありましたが、多くのお礼のコメントと同じくらいの割合で、手厳しい […]

新しい秩序とは?

私は、大学生時代、社会学を専攻していました。しかし、社会学とは何か?と問われても、今となってはうまく説明できません。大学の勉強はそんなものです。 ただし、社会学は好きです。卒業してもう5年以上たちますが、今でもその気持ちは変わりません。社会学というよりも社会科学全般ですが。 大学を卒業したからといって、勉強をやめるつもりはありませんでした。大学院にも行ってみたいとは思ったのですが、それよりも、社会 […]

ネットの社会学

テレビニュースで、インターネット関連による事件が報道さるようなってから久しいですが、もともと、そうしたニュースや社会問題は、ありませんでした。ややもすると、インターネット自体が、何らかの事件に関与していると思われてしまうので、テレビニュースの報道が事件や事故ばかりだからです。 しかし、インターネット...

情報を編集するという技術 〜第1孝〜

ブログなどのCGMで誰でも簡単に情報を配信できるようになった事によって、確かにそれまでのメディアとは明らかに変わってきました。それは、限られた人だけが、情報を配信できるという点においてです。 しかし、インターネットが世に出たときには既に、誰でも情報を配信できる事は、既にわかっていたはずなのです。 私...

言葉が持つイメージ

言葉には、シニフィエとシニフィアンが存在していることは前回説明しました。 それを踏まえた上で、次の言葉を考えてみます。 遊び プレジャー pleasure 娯楽 あそび アソビ 同じものを指していますが、その言葉が持つイメージはそれぞれ違っていると思います。その違いは感覚的なものですが、それを言葉で...

社会学の方法

社会学は、現実の社会からデータを取らなくてはならないため、さまざまな方法が考えられている。主として社会調査が用いられるが、調査の他に、実験、観察、内容分析(文書や映像資料等の分析)、マクロデータ(集計された統計データ)の利用などの手法がある。どれも一長一短があるが、それぞれが重要な研究手法である。 日本の社会調査は、これまでは比較的、回収率もよく、データの質もよく、国際的にも評価が高かった。「社会 […]

歴史

社会学の歴史は、様々な形で記述することができるが、通常次のようなものが含まれる。 1)ヨーロッパにおける先駆的な思想、研究 上述のコントの思想は、その師であるサン・シモンに遡る。一方、コントの方法はジョン・スチュアート・ミル、ハーバート・スペンサー、カール・マルクスなどに受け継がれ、それぞれ独自に社会についての包括的な把握が試みられた。 2)ヨーロッパにおける著名な社会学者の台頭 19世紀末から2 […]

機能主義社会学の台頭

第二次大戦後のアメリカにおいて、タルコット・パーソンズやロバート・キング・マートンら による機能主義が提唱され、社会学全体に大きな影響を及ぼした。特にパーソンズの社会システム論は,社会学における統一理論を築き上げる意図を持って提起 され,多くの社会学者に影響を与え,20世紀半ばにおける”主流を成す見解”となったとされるが、実態がそのようであったのかは大きく疑問である。これは […]

多様化

1960年代に機能主義からの離反が起きた後、いわゆるミニパラダイム(この語法は本来は誤りである)の乱立と称される時代を迎えた。現象学的社会 学、エスノメソドロジーなどが出現し、社会学が多様化し、研究対象となる領域も拡大はしたが、同時に社会学というディシプリン内部での対話の共通基盤が失 われもした。上述のような歴史的文脈が忘却されると、機能主義に対するカウンターとしての意義をもった諸ミニパラダイムは […]

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