AI著作権問題の背景
- AIの著作権問題は、AIが生成したデータの著作権が誰に帰属するのか、どこまでが合法でどこからが違法なのかが不明確であるという疑問から生じています [00:23]。
- 特に、AIが既存の著作物(例えば、人が描いた絵)を学習データとして使用する際に、それが著作権侵害にあたるのではないかという懸念があります [01:24]。
- また、AIが生成したデータ(AI生成物)の著作権が、AI自身にあるのか、それとも生成を指示したプロンプト作成者にあるのか、といった問題も提起されています [02:00]。
2018年著作権法改正について
- 2018年の著作権法改正により、AIが著作物を学習データとして取り込むことは合法とされています [03:03]。
- 改正法では「情報解析」の定義が明確化され、ディープラーニングを含む機械学習もこれに含まれます [04:39]。
- 著作権者の許諾なしに著作物を収集し、AIを学習させることも可能となっています [05:09]。このため、AIが学習目的でデータを取り込むことに対しては、著作権侵害を主張することはできません [05:20]。
AI生成物の著作権
- AIが生成した成果物(AI生成物)の著作権については、まだ曖昧な部分が多く、著作権侵害となる可能性もあれば、合法となる場合もあります [06:23]。
- 現在の基準としては、生成物に「意図的な創作の意思」があるかどうかが重要視されています [06:55]。
- 内閣府の資料によると、簡単な指示で作成されたものは非著作物とされ、AIが生成したものであることを明示する必要があります [08:34]。
- 一方、創作意図が明確で、創作に費やされた労力や費用がしっかりしているものに関しては、著作物として認められる可能性があります [08:40]。