ブランドになり得るものとはなにか?

ブランドになり得るものとはなにか?

ブランドとは、品質を保証するためにつける印

ブランドには他には無い利点・特質があります。

また、製作者や製作所が明確で、その製作所への信頼性が高い場合も多いです。

品質を保証し、ひと目でその品質の高さを理解できる事。それがブランドには必要なことです。

特質すべき品質こそが、ブランドには必要なこととも言えます。

デザインだけではなく、クリエイティビティだけでもないのです。

品質とはなにか?

では、品質とは何でしょうか?

求める品質は、利用者の期待を裏切らないことにほかなりません。

良い意味で期待を裏切ることはあっても良いとは思います。

しかし、悪い意味で利用者の期待を裏切ってはいけません。

例えば、マクドナルドの品質は、スピード、低価格、統一規格です。

安くて早くて、いつでも、どこでも、おなじみのビッグマックが常に出せることがマクドナルドの品質です。

また、IBMパソコン(x86系)が主流の頃、アップルが取った品質とはデザイン性、操作性、性能でした。

ビジネスシーンでの利用を想定していたWindowsPCと、デザイン制作の現場で、利用されやすい操作性や性能をもたせたMacintoshとでは、その目的は異なっていました。

PCという面では同じでも、利用者が異なっていたため、それぞれが独自のブランドを確立するに至ったのです。

macintosh classic computer
Photo by Changhee Kim on Pexels.com

イノベーティブな品質とは?

これまでになかった画期的なものは、マーケットに受けいられれるかどうかにかかっています。画期的なものでも、早すぎるとマーケットには受け入れられません。

マーケットが成熟しなければ、イノベーションは起きないのです。

スマートフォンは昔からあった

ブラックベリー、パーム、ザウルスといった携帯端末の他に、ネットブックという小型サイズのPCなど、小型化への実験的な試みは昔からありました。

しかし、そのどれもがイノベーションを起こすことが出来ませんでした。

その製品は少なからず、何らかの問題を抱えていたからだと思います。

その問題に気づいていない人、その問題の解決が出来ないことが、イノベーションが起きない原因だったのです。

しかし、一人の男が、その問題を解決しました。

その結果、iPhoneはスマートフォンの礎を作り、世界にスマホは受け入れられました。

turned off blackberry qwerty phone
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日本のブランドは、世界のブランドと違う

日本人は、誰もが持っている物を好む傾向があります。

日本のブランドは、誰もに受け入れるものが日本でのブランドになり得るのです。

しかし、世界のブランドの考え方とは根本的に違います。

日本のブランドが世界で通用する理由

それは、Made in Japanの信頼性によるものです。

日本製品は、安価で質が高いというイメージがありました。

しかし、いつの間にかその日本の特としていた分野、特に家電製品は、その座を韓国や中国に奪われてしまいました。

日本ではトヨタを始めとする自動車産業しか、世界に通用する産業ブランドはなくなってしまいました。

自動車産業は、裾野が広く部品の一つ一つが重要になります。そして、何より安全性が重要です。半導体などの電子部品は、家電だけでなく自動車でも使われているため、中国の半導体に依存していますが、その半導体を組込、安全性を担保しつつ性能を発揮するという工程においては、まだまだ日本に分があるようです。

自動車は、製品トラブルが死亡事故へ直結するため、技術が未熟な製品はそもそも危険を伴ってしまうのです。

家電は真似できても、自動車が真似されないのは、世界一厳しい道路交通法を有し、リコールで厳しく安全性を守っている日本だからこそなのです。

ブランドになり得るもの

ブランドになり得るものは、その製品の品質やイノベーティブもさることながら、その背景にある文化や歴史などが深く関わってきます。

その深みが深ければ深いほど、ブランドに価値をもたらしてくれます。

ブランドは、長く続けることも一つの要因になりえます。

ブランドになり得るものの3要素は、

  1. 高い品質
  2. イノベーティブ
  3. 連続性

高い品質にあぐらをかくことなく、常に品質を見直し自己でイノベーティブを起こしながら続けていくこと。

これが、本物のブランドになっていくのです。