リーダーに送るクリスマスプレゼント

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クリスマスソング「赤鼻のトナカイ」

歌詞の内容からすると、赤鼻のトナカイはコンプレックスの塊でした。

特に他のトナカイと違って鼻が赤いことで、仲間はずれされて来たという苦い経験があるからです。

この辺りのトナカイコンプレックスは、尾田栄一郎作のワンピース冬島編に出てくるチョッパーと一緒です。

この漫画でも「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」がモチーフにされていることは想像に難くないです。

鼻が赤いことという違いを、コンプレックスと捉えるか、それとも個性と捉えるかは、本人次第です。

他人との違いが、仕事に与える影響は別にトナカイに限ったことでは有りません。

で、原作とその歌詞に隠されたストーリーについて書いたので、詳しくはそちらを見てください。

コンプレックスはパフォーマンスに影響を及ぼす

人も赤鼻のトナカイと同じように、コンプレックスを抱えている人は少なからずいます。

それが、ビジネスの現場では、パフォーマンスにも影響が出てしまう場合もあるのです。

例えば、ルドルフがそまま落ち込んでソリを引っ張っていたらどうでしょうか?

7匹のトナカイで引っ張っているのですが、1匹でも足並みが揃わないと、スピードにも影響が出てしまいます。

そして、長距離を走破しなければならないという壮大なミッションです。

渡り鳥のように、先頭をローテーションする必要も出てくるでしょう。

空気抵抗を減らし、後続のトナカイの体力を温存するためです。

そうして、遥か北極海付近から飛んでくるわけですから・・・

乗っているサンタクロースも、ルドルフの働きが他のトナカイに少なからず影響が出ていることは見えているはずです。

サンタクロースの決断

ここで、サンタクロースは選択しなければなりません。

ルドルフを外して6匹で航行するか?

ルドルフを残して7匹で航行するか?

出立する前に気づけば、外していたかもしれません。

しかし、すでに海の上。ここで止まるわけにはいかないとしたら・・・

そして、世界中の子供達が待っているのです。

自分の仕事に置き換えてみて下さい。

プロジェクトをスタートさせたものの、メンバーの中にモチベーションの極端に低い人がいました。

スタートさせる前なら、変更も可能だったかもしれませんが、すでにプロジェクトはスタートしています。

社内のリソースを見渡しても変更など出来る余裕はありません・・・

次に考えなければならないのは、ルドルフが抱えている問題です。

サンタクロースは、知っていました。ルドルフは赤鼻を気にしていることを。

そして、メンバーともうまく馴染んでいないということも。

それが今の状況を作り出していると思い至るまではそれほど時間はかかりませんでした。

この時、どのように考えますか?

「ルドルフ、めんどくせーな。正直、こいつがいるとプロジェクトが上手くいかない」

と考えるか?

「ルドルフの問題を解決できたら、ルドルフはもっと早く走れるだろう。なんとかしてあげなきゃ」

と考えるか?

サンタクロースの判断は、ルドルフを勇気づけることでした。

「お前の鼻が暗い夜道に役に立つんだよ」と。

そして、ルドルフは自分のコンプレックスだった赤鼻が褒められたことによって自信を取り戻し、奮い立ったのです。

これって、ビジネス上でも十分ありえます

少なからずコンプレックスを抱えている人はいます。

特に女性の場合は、そんな事誰も気にしないんじゃない?と思うような事が気になったりするものですから、コンプレックスも抱えやすいのかもしれません。

でも、そのコンプレックスを個性と捉える事によって力に変える力を人も同様に持っています。

コンプレックスの強い人ほど、それを力に変えたときの成長やパフォーマンスはすこぶる高いと思います。

リーダーが考えるべきことは「コンプレックスを個性と捉え、パフォーマンスを上がるために必要なことはなにか?」ということです。