Mac OS Big Sur で VirtualBox の仮想マシンが起動できない

  • 2021.05.08
  • FAQ
Mac OS Big Sur で VirtualBox の仮想マシンが起動できない

VirtualBoxを使う理由

仕事でMacを使うようになってから10年以上ですが、制作中のWEBサイトのデバッグ用としてWindowsのIEやEdgeが必要になってきます。昔は、Bootcampで切り替えもしていたこともありますが、面倒なのでVirtualBoxで仮想Windowsを使っています。VirtualBoxは、様々なOSを仮想マシンとして利用できる無料ソフトです。Windows以外にも、Linuxや逆にWindowsPCでMacOSなども走らせることができます。LinuxのPCでWindowsやMacOSなども扱えます。Windowsの場合は、仮想であれば無料の Windows 10 仮想マシンを使用して IE11 と Microsoft Edge レガシをテストが行えます。

いわゆるデベロッパーツールになるので、ブラウザテスト以上の性能は求めないほうが良いです。

余談ですが、VirtualBoxは数年前にOracleに買収されていたんですよね。利用者の多いオープンソース系のサービスって意外なところが買収していたりするのは結構事例がありますが、それはまたの機会に。

今回のお困りごとの経緯

愛用し始めて長いのですが、たまにうまく動かなくなるときがあります。特にOSのバージョンアップ時やPCを入れ替えたときなどです。今回も、MacOS Big Surにバージョンアップしたのですが、VirtualBoxはそのまま古いバージョンで使っていました。理由は、OSのバージョンアップに対応していない場合があるからです。1年前だったかにバージョンアップをしようとしたときに、VirtualBoxがインストールの最後に「インストールできませんでした」とか抜かすので、諦めていたこともあります。

ただ、「新しいバージョンがあります」的な案内を起動するたびに毎回見せられるのも、そろそろ限界なので、満を持してVirtualBoxのバージョンアップをしてみることにしました。

現時点での最新バージョンはVirtualBox 6.1.22です。
6.1.16あたりがインストールの最後に「インストールできませんでした」というモチベーションを根本から奪うメッセージを出していました。orz

そこから3バージョンも上がっているからそろそろ行けるかなということで、チャレンジ!

結果は、問題なくインストールできました。

ところが、こんなメッセージが・・・

インストールをうまくできたのもつかの間、「さて、早速起動!」と思った瞬間、以下のメッセージが。。。

ありゃ?これまで見たことがないメッセージが。

カーネルドライバーがインストールされていないことによって、カーネルモジュールが利用できないとのこと。

どういう事?

とりあえず、Kernel driver not installed (rc=-1908) をggってみると、MacOS Big Surではよくあるエラーのようです。同じ状況で困っている人たちが、解決方法をいくつか上げていました。

それによると、再インストールするとなるようです。アインストールの方法まで丁寧に解説しているサイトも有りました。

同じ手順で再インストールしてみたのですが、状況が全く変わりません。仮想OSが問題だったのでは?と思い、それも再インストールしてみましたが、状況は変わりません。Windowsがだめなのか?ということでゲーミングOSのSteamOSを設定して立ち上げようとしましたがNGでした。他のLinuxも入れてみましたがそれもダメ。3〜4時間格闘してました。

意外な事で解決した

途方に暮れていたとき、右上からMacOS Big Surのバージョンアップを促すメッセージがピコリと出てきました。

「やれることはやった。あとは諦めよう」と思い、MacOSのバージョンアップをしてみました。ちょっと時間がかかりましたが、問題なくバージョンアップが完了。

もう一度やってダメなら、もうVirtualBoxは封印するつもりでインストールからやり直してみたところ・・・解決しました。

今回のケースは、どちらも最新版だと解決したようです。

ただし、これってちょっとしたバージョン違いでも同じ手法が通用しなくなるので、両方のバージョンを記載しておきます。

macOS Big Sur Ver. 11.3.1
VirtuakBox Ver. 6.1.22
(2021年5月8日現在)

VirtualBoxもmacOSも一流企業の開発陣がバックボーンにいるので、バグでインストールができないというのはあまり考えづらいのです。そうしたソフトやサービスの場合はもっとシンプルな方法(例えば再インストールや再起動、OSバージョンアップなど)で解決するケースがほとんどだと思います。

それでも、解決しないとすれば、どちらかのバージョンが追いついていない事が考えられます。