魚沼産コシヒカリ並の米をみんな知らずに食べている

日本国内において最高の米は間違いなく「魚沼産コシヒカリ」です。

これは、米に興味が無い人でも知っていると思います。また、米の食味ランキングでも27年連続特Aという最高の評価を得ています。

しかし、魚沼産コシヒカリと同じレベルの米を実は、みんな食べていることには気づいていません。

それは、山形県産「はえぬき」です。

こちらも、21年連続特Aという最高評価を得ています。

はえぬきは、平成5年から登録されたため、それ以前の評価はありませんが、連続ということにおいては、「魚沼産コシヒカリ」と同位なのです。

実は、このことはあまり知られていません。

山形の人でも、もしかすると山形ではえぬきを作っている人でも知らない人がいるぐらいです。

そんな「はえぬき」ですが、食味は間違いなく日本最高峰です。そして品種としては、まちがいなく日本一の品質です。

これまで、あまり知られていなかった理由の一つに、ブランディングの失敗があります。

最高品種だと言えるにもかかわらず、それを全面に出さなかったこと。

ほぼ山形県全域で栽培されているため、作付面積及び、収穫量においては、「魚沼産コシヒカリ」よりも多いのですが、認知度が低いため、TVなどでは、「魚沼産コシヒカリ」が取り扱われるわけです。

結局、1番のものしか認知されない現象と同じです。日本一の山は知っていますが、日本で2番めの山のことは誰も知らないのと一緒です。

しかし、そんな「はえぬき」ですが、実は知らず知らずに食べている可能性があります。

それというのも、はえぬきは、冷めてもおいしいということから、セブン-イレブンのおにぎりで使われているからです。

そもそも「はえぬき」を選ぶあたりが、業界No.1です。セブン-イレブンは、常に誰のために?と言われれば、必ず「お客様の為に」と言い切れるそうです。

それ以外のコンビニは、そんなセブン-イレブンを見て、セブン-イレブンの為に仕事をしているということを言う人がいました。

業界No.1の企業は常に「お客様の為に」仕事をしています。

日本ではあまり馴染みがありませんが、世界最大のスーパーマーケットチェーンの創設者サム・ウォルトンは、取材を受けた時にこんなやり取りをしたといいます。

記者:「あなたほど成功している方ですと、誰の指示も受けず気ままに仕事が出来るからいいですよね。」

サム:「いや、そんなことはない。見たまえ。」

スーパーの入口から入ってきた人を指しながら

サム:「私は、常にあそこから入ってくる人たちの事を考えて仕事をしている。たった今、入ってきたあの人こそ、私のボスだよ。」

・・・だからこそ、世界No.1なのです。

セブン-イレブンが選んだ理由もそのあたりにあると思います。

・・・明日、セブン-イレブンのおにぎり食べようっと。