仕事の質〜価値〜
仕事の質は四つあります。
それは、
- 価値を作ること
- 市場を作ること
- 文化を作ること
- 歴史を作ること
もっとも初歩的な仕事は、価値を作ることです。
そして最も多くの人たちが行っている仕事が価値を作ることです。
仕事は常に対価を伴うもの。
逆に言えば、対価を伴わないものは、仕事ではありません。「無償で提供するサービス」それはボランティアと言います。
それもいいかもしれません。しかし、多くの人々はなんらかの対価を求めます。
仕事をする上で最も気をつけなければならない事は、いかにして対価を得ることではなく、いかに価値を作り出すかということです。
例えばリンゴを売る人がいます。
一見するとリンゴと言うものに対して対価を払っているように見えますが、実際はリンゴを目の前に持ってきてくれたことへの対価です。
リンゴは、畑に行けば、たくさんあります。実際のリンゴの出荷額をみれば、1個あたりの価格が分かりますが、店頭小売価格よりもかなり安いです。
しかも、形が不揃いだったり、虫に食われていたり、鳥に食われていて傷ついていたりすれば、全く商品としての価値がありません。
形が不揃いだとしても状態が良ければ、味など全く違いがありません。どれもおいしいリンゴです。でも、そうして選別することによって価値をあげようとしているのです。
モノに対しての価値は、ゼロの場合もあり得るということです。
リンゴ農家や多くの人たちの努力によってリンゴの価値は作られているのです。
だから、リンゴには価格が付けられて売られています。
それは、100円なのか、200円なのか?わかりませんが、売り手の手間と、原価を考慮して価格を決めているのです。
その価格を見て、食べたいと思うから、リンゴが売れます。なぜなら、リンゴが目の前にある状態が、買手にとっての価値になります。
普段はその価値について、意識していませんが、メーカーから卸業、小売と言った一連の流通に関しては、モノを用意することが最大の価値だったわけです。
しかし、その流通経路を辿らなくても同じ状況を創ることが出来れば、そこに同様に価値が生まれます。
価値は不変ですが、プロセスは変容します。
たとえば、同じ商品でもスーパーで買う場合と、ネットで買う場合、自分の手元に有るという状況は同様に創ることが出来ます。(今そこで手に入るか、2〜3日後に手に入るかの違いはあります)
逆に、より効率的にプロセスを変えていくことでより多くの価値を生み出すことが出来ます。
冒頭で、最も初歩的な仕事と言いましたが、この価値を創造することがすべての仕事に共通し、どのような仕事でも必ず何らかの価値を創造していると言えます。
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