トリプルメディア・マーケティング

NO IMAGE

最近、チラホラとネットマーケティング界隈でよく耳にするようになったのが、トリプルメディアと呼ばれるものです。

また、新しい言葉が…と嫌気をさす人もいるかも知れませんが、それがインターネットと言うもの。常に新しい概念が生まれ、それが言葉になっているに過ぎません。

でも、最近は、言葉ばかりが新しいような気もしますが。

ちなみに、トリプルメディアとは、以下の3つの事をさします。

  1. Paid Media(ペイドメディア)
  2. Earned Media(アーンドメディア)
  3. Owned Media(オウンドメディア)

2009年頃からアメリカで広まり始めた概念なので、英語でそのまま輸入形になります。

日本語で言い替えるならば、

  1. 買うメディア(Paid Madia)
  2. 信頼や評判を共有するメディア(Earned Media)
  3. 所有するメディア(Owned Media)

となります。

これだと少し分りやすくなったかと思います。

Paid Mediaとは、PPC広告やマス広告、チラシ、交通広告などお金を払うメディアのことを指し、Earned Mediaは、Facebook、Twitter、YouTube、パブリシティなどいわゆるクチコミとして広がることが見込めるメディアの事を指します。

そして、Owned Mediaとは、自社のホームページや広報誌、会員組織、果ては従業員まで、企業がメディアとして持てるもの全てを指します。

これらを総称してトリプルメディアと言いますが、私から言わせれば、別に新しくもなんともありません。ただ、3つを並べたに過ぎないと考えています。

スクリーンショット 2012-09-10 18.46.22.png

それぞれのコミュニケーションについて書いておいたほうがわかりやすかと思ったので図に補足してあります。

  1. Paid Media … Mass Communication
  2. Earned Media … Social Communication
  3. Owned Media … Direct Communication

果たして、このコミュニケーションの言い方が正統かどうかはわかりませんが、こういうふうに言い換えたほうが分りやすくなります。

そもそも、事業の目的は、顧客の創造だとドラッカーは言いました。この概念も、目的は顧客の創造という出発点から考えると、顧客との関係性をいかに構築するかという一点だけにポイントが絞れてきます。

その上で、下記の図を見てください。

スクリーンショット 2012-09-10 19.19.14.png

顧客には4つの段階があります。その段階ごとにコミュニケーションの取り方は違ってきます。

先程のトリプルメディア・マーケティングに当てはめると下記のような図になります。

スクリーンショット 2012-09-10 19.19.06.png

こうすると、何をすべきか明確になると思います。

ソーシャルメディアは、そもそもその企業なり商品、サービスを知らなければ活用できませんし、既存顧客に対しては、いかにロイヤリティを高めるかが重要になってきます。

多分、インターネットをちゃんと活用している企業は既にやっていることばかりなので、今更・・・という感じもすると思いますが。。。