分散コンピューティング

NO IMAGE

最近、個人的に気になっているのは、分散コンピューティングについてです。

どうやら、今からのインターネットを語る上ではどうしても避けて通れない概念なのです。

といっても、この技術は10年以上も前から存在しており、ちょっと前に問題になったWinnyなどのP2Pもこの概念からなっています。

大学時代にSETI@home(セティアットホーム)という地球外知的生命体探査プロジェクトに参加したくて、自分のパソコンにもインストールしていた事が、今となっては懐かしく感じます。(ソフトをインストールしてパソコンを放置していると勝手に作動するプログラムで、インターネットを介して解析データをやり取りします)

Setiathomeversion3point08.png

スクリーンセイバーの代わりに、動かしていました。
(今、あらためて見るとあまりカッコいいとは思えませんが)

解析グラフが出たり消えたりするのが、当時としてはかっこ良く感じて、はじめのうちは、1時間ぐらいボーッと見ていた記憶があります。(でも、飽きてしまいましたが)

このグラフのカッコいいスクリーンセーバープログラムですが、宇宙人を探そうという話ですが、パソコンで宇宙人見つかるワケもなく、現在に至っているわけです。しかし、このSETI@homeには、もうひとつの目的がありました。そして、その目的は大きく育ち、分散コンピューティングの有用性を実証したのです。

もうひとつの目的とは、「ボランティア・コンピューティング」の実現性と実用性についてです。

要するに、分散コンピューティングが使えるかどうかの実験を10年以上も前から行っていたということです。そして、結果としてコレは使える!となったので、いまではBOINC という形で、より多くのプロジェクトが分散コンピューティングによって解析されています。実に11にも及ぶ学問領域において利用されているのです。

余談ですが、最近、またSETI@homeを始めました。ついでに、Roetta@home も入れてみました。Rosettaはタンパク質の三次元構造を解析するプロジェクトで、これが解析できると、ガンとかHIVとかの病気に効く薬の開発に役に立つのです。