フラッシュマーケティング活用のポイント
グルーポンやポンパレードをはじめとするフラッシュマーケティングによるサービスが続々続いています。
果たして、その手法が良いのか?悪いのか?
先日、私のクライアントから「とあるフラッシュマーケティングのサービス会社から営業が来ており、割引価格でクーポンをだしたほうが良いのか?どうしよう?」と相談を受けました。
やることに対しては、別に止はしませんが、しかしフラッシュマーケティングをする場合、一番考えて欲しいのはクーポンの企画です。
よっぽど考えないと、炎上したり、大クレームになったり、オセチ事件のような自体にもなりかねません。
企画内容について押さえておきたいポイントは以下の3つ
- 大幅な割引しても多少なりとも利益がとれる商品・サービスであること
- リピートにつながる商材・サービスであること
- 利用してみたい商品・サービスであること
簡単に書きましたが、これを満たすのが難しいお店はあるはずです。そうしたお店はやらないほうがいいです。
グループクーポンで成功しやすい業種は、美容系・健康系・旅館・ホテル系が上げられます。
美容系は、サービス料金の大部分が技術料なので、利益率の面では非常に高い業種です。また、髪は自然と伸びてくるのでリピート率も悪く無いでしょう。普段行っている美容室じゃないところに足を運ぶのは、なかなか勇気のいるものですが、お試しが出来れば、行ってみたいと思う女性は多いはずです。(ちなみに美容室を変えたいと思っている女性は意外と多いのです)
2つ目の健康系は、リピート率が抜群に高いので、 一度気に入ってもらったら、当分はその商品やサービスを利用してくれます。ただ、健康系でも売り切り型の商材はフラッシュマーケティングはやめたほうがいいと思います。
旅館・ホテル系も結局宿泊コースの割引や団体割引など様々な割引を行っております。ちなみに、こうしたグループクーポンが出てくる前でも、一休.comといったサービスは存在しており、ビジネスモデルとしては成功しているので、グループクーポンとの相性は高いと思います。
旅館・ホテルの事例で考えれば、空間商売はグループクーポンとの相性は良いかもしれません。
これまでは、事例を含めいいことを書いてきましたが、もちろん悪い面はあります。注意したいポイントも3つまとめました。
- クーポンが利用される時期に偏りがある
- クチコミは広がりません
- 商品・サービスの不当表示をしない
不思議なもので、混雑する日時というのは何故かどんどんお客さんが来てしまうものです。これは、飲食店をしている人ならよくわかると思うのですが、昨日はとても暇だったのに、今日はビックリするぐらい忙しい。。。こんなことはどこのお店でも起こり得ることです。
もちろん、クーポンの利用時期にも同じような現象が起こってしまうわけですから、できれば、分散するようなルールを決める必要があります。
また、よく勘違いされるのですが、グループクーポンでは、クチコミは広がりません。なぜなら、その時にいった人しか得しないからです。
A:「昨日、グループクーポンで安く◯◯のお店に行ってきたんだけどさ」
B:「どうだった?」
A:「うまかったよ。」
B:「ふーん」
A:「また、安くならないかな?」
B:「そん時は、誘ってよ」
A:「わかった。そん時はね。」
その時まで、この2人は今の何気ない会話を覚えているでしょうか?そして、その時っていつでしょうか?結局その後は、2人でなんか行かないんです。
いつでも行けることが重要で、今度いつ行く?というのが明確になれば、一緒に行くでしょうが、そうでない場合は、社交辞令で終わってしまうのが関の山です。
最後に、商品・サービスに不当表示についてです。フラッシュマーケティングは、TwitterやFacebookなどより即時性の高いメディアを使ってプロモーションを行って瞬間的にお得なクーポン情報を広めるわけですが、悪い情報も一瞬で広がります。
そうならないためにも、しっかりとした表示をすることが重要です。
- 商品・サービスの品質、規格その他の内容について
- 商品・サービスの価格その他の取引条件について
- 商品・サービスの取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがあると認められる表示はしない
一つはっきりと言えることは、出来ないことはしないことです。
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