KPO(Knowledge Process Outsourcing)

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アウトソーシングの新たなトレンド「KPO」って何?

という記事を見つけました。詳しくは、リンク先の記事を読んでもらいたいわけですが、簡単に言えば、手間と時間がかかる割にはマニュアル化しにくく、他に委託できなかった知的作業の下準備やデータ加工のアウトソーシングです。

コンサルティング会社などでは、こうした作業はバイトを雇ったり、新人が徹夜で処理したりするわけですが、これをインドや中国の高学歴でありながら、比較的人件費の安い地域で請け負っているらしいのです。

現時点では、マーケティング分析や調査・分析など、マニュアル化されにくい企画業務が中心のようですが、一部では営業業務もKPO化されつつあるらしいのです。

現在、この分野の市場は拡大しており、2010年には、全世界で170億ドルまでなるという予測もあります。

物質経済から知的経済への移行をしている現状において、先進国の知的生産性を高める上では、KPOは今後重要な存在になってくると思われます。

しかし、日本ではかなり出遅れているようです。その要因としては、日本語の微妙な言い回し方や、あうんの呼吸や暗黙の了解といった“慣習”がいまでも重視されたり、そもそも、外国人に業務を任せることに不安を感じたりと様々あります。また、80〜90%はおろか95%の完成度でも詰めの甘さを指摘し、仮にミスが起こるとその原因をアウトソーシングに押し付けたがる傾向があるのです。

そもそも、社会保険ん関連では、人事分野の法制度が複雑で利用出来ないという問題まであります。

そうした様々なしがらみを抱えている事も、大きな障害ではありますが、どうも、日本人は、頭を使って仕事をする事よりも体を使って仕事をする事の方が好きな民族なので、いまいちピンと来ないかもしれません。

ただし、海外では、多くの企業がKPOによってサービスのスピード感、提案レベルを格段に向上させ、生産性を急速に高めつつあるのは事実です。