日本の労働生産性は先進国でも最下位

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「働けど、働けど、暮らしは一向に楽にならず・・・。

政治家は、ダメだぁ〜ぷはぁ〜〜」

とか、夜中ニュースを見ながら手酌で一杯が、安らぎのひとときって言うのは、やっぱり寂しいじゃないですか。

しかも、ニートやフリーターは増える一方だし。

もっと、建設的な暮らしを夢見たいですよね。

夢のマイホームとか。。。っていうのは、昔の話。

誰ももうマイホームは欲しいと思わないみたいです。なぜなら、給与が上がらない事が前提で考えているから、消費や発想も差し引いて考えるようになる。

これは、心理としては仕方ない事なんですよね。

そもそもの原因は、日本人の労働生産性の低さにあるようです。

「労働生産性」が先進国でビリ!こんなに働いてるのに、どーして!?

ウソか本当か〜「ニッポンの労働生産性が低いのはサービス業が悪いから」

労働生産性の国際比較(2007年版)

OECD加盟30カ国中第20位前後、主要先進国の中ではもちろんビリ。

ただし、2001年以降の日本の実質労働生産性上昇率は1.80%(年率平均)で、主要先進7カ国中第2位。

ここからわかる事は何か?

日本人が働き過ぎだという事?

無駄なサービス残業が多いってこと?

仕事もないのに残業してるってこと?

まぁ、確かにこれらも理由としては当てはまりそうですが、一番は、サービスに対しての価値の見方じゃないでしょうか?

多分、現場の人々は気づいています。

サービスに対して公正な対価を得ていないという現実を。

でも、どうする事も出来ない現実もあるのです。

それはなぜかというと、日本はこれまで製造業が経済を牽引してきたという自負心と誇りを持っています。そして、ものづくりこそが、国の礎という認識も強いです。

made in Japanこそが、すべてだったのです。

しかし、製造業が軒並み低迷している中、本来であれば、産業構造を変えなければならなかった90年代に、日本はあぐらをかいていました。

バブルが崩壊したと行っても、さほど日本では、産業構造自体がかわるという危機感は全くといっていいほどなかったのです。その後10年は確かに製造業が頑張ってきましたが、またその約10年に今の状況になってしまっているのです。

日本の製造業の労働生産性は、トヨタに代表されるように世界でもトップです。これは間違いありません。

しかし、サービス業の労働生産性はわずか0.3%なのです。

これが日本の労働生産性の悪化を招いている最たる要因です。

ちなみに、労働生産性とは、労働力(単位時間当たりの労働投入)1単位に対してどれだけ価値を生めたかを指します。通常、労働力が遊ばないように、なるだけ多く資本を装備すると、労働力の回転率が上昇して労働生産性が高まります。ただ、この場合は資本生産性が低下します。

Wikipadia に書いてあった事ですが、何の事かよくわからないので、簡単に説明しますと、1時間あたりどらくらい稼いだのか?という事です。

例えば、粗利100万円を1ヶ月で稼いだとすると、その1ヶ月の労働時間で割ってみるのです。例えば、1日8時間労働を20日間したとします。すると、

100万円÷(8時間×20日間)=6,250円/時

この人の1時間あたりの労働生産性は6,250円という事になります。

この他にも、こんな算出方法があります。

  • 労働生産性=付加価値÷従業員数
  • 労働生産性は売上総利益を付加価値とみなします。

会計上、こうした算出方法になるみたいですが、付加価値=粗利の事ですから、最初に説明した内容の方がわかりやすいかと思います。

労働生産性と国民所得が最も多いのは、ルクセンブルグだそうです。一人当たり年間13,000万円以上稼いでいます。という事は、月平均100万円の粗利を一人一人しっかりと稼いでいるという事でしょう。

この国は、もともと鉄鋼業が盛んな国でしたが、オイルショックで落ち込み、産業構造の転換に成功し、今では金融サービス業とその他サービス業が最も多い産業になっているのです。特に、その他サービス業は、GDPの約8割を占めます。

ですから、今回の金融危機に対しても、強いのでしょう。

これから、新しい事に取り組むべき時に来ているにもかかわらず、古い体質にしがみつくように仕事をしているのが、今の日本の現状です。

日本には、これまで培ってきた技術力とノウハウがあるわけです。ものを作るだけしか出来ないと思っているひとほど、自分の持っている宝に気づいていません。

そのノウハウを売るという発想をしてみると、どうなるでしょうか?

そういうのはコンサルティングというのかもしれませんが、人に教えて利益を得るという事にもっと慣れていかなければ、なりませんし、それに対しての対価についても同様です。その人の知識や情報、経験に対してしっかりと対価を払うことが、労働生産性をあげる事にもつながり、経済も好循環するサイクルへと流れていくはずです。

ただし、しっかり勉強している事が大前提です。