人との関わり

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コミュニケーションにおいて、重要なのは、質問する力「質問力」だといわれています。

単に「質問」といっても、人によっては千差万別。何が聞きたいかによっても、変わってきます。

相手を知ることはコミュニケーションの第一歩。相手を知り、己を知る。これがコミュニケーションの極意だとも言われます。

質問の仕方には、相手にとって不愉快になるものと、快く話を進められるものがあります。前者は相手にとってネガティブな質問であり、後者は相手にとってポジティブな質問です。

言い方というものがあるわけですが、質問の仕方というものもあるのです。なるべく相手に快く回答してもらうことが、特にビジネスにおいては重要になります。

新聞やテレビなどのマスメディアの記者は、真実を伝えることが使命ですから、必要とあれば、相手が不快に思うような質問でもしなければなりませんし、むしろ単刀直入に、根掘り葉掘り聞きださなければ、短い時間でいろいろと知ることはできません。ニュースがスピードが命ですから、悠長に話を聞いている余裕などはないのです。

でも、そういうことを日常生活で行うとどうでしょうか?高圧的な態度になり必ず相手は不快な思いをするはずです。

質問に関する本は結構出ていますが、相手を引き出す質問の仕方はまさに魔法といえると思います。

同じ記者でも、インタビューをしている人は、こうした相手を引き出す質問のやり方をとります。そこにはニュース性などは必要なく、その人の人間性を伝えなければならないわけですから、いまだ語られていなかったことなどもうまくすれば引き出せるかもしれません。

相手を引き出すという意味合いは、あいまいですがニュアンスは伝わると思います。そのニュアンスがコミュニケーションにおいて微妙なさじ加減になっているのです。

ただ、ここでも注意したいことがあります。それは、引き出し方を間違えると相手を怒らせかねないということです。

いわゆる、地雷を踏んだという状況です。

何気なく聞いたことが、実は相手が一番聞かれたくなかったことだったりする場合と、相手が油断したすきに切りかかるような質問の場合は、相手は自己防衛のために全力で抵抗します。

言の葉だけでは人を殺すことはできませんが、それがめぐりめぐって相手を死に追いやることはあります。アフリカの一部の地域では、今でも呪術信仰が残っており、呪文や呪いの言葉などが存在しています。(コンゴ、サッカー場で11人死亡 呪文めぐり乱闘

ちなみに、日本でも言霊というものがあり、江本勝の著作の「水からの伝言」は、まさに現代の言霊を表しています。この本は賛否両論ありますが、免疫学でも愚痴や不平不満、人の悪口などを袋に詰めて調べると人が簡単に死んでしまうほどの毒素をもっていると言います。

いつも両親が喧嘩している家の子は、病気にかかりやすいそうですが、両親の邪気を子供が浄化しようとして体を壊すのだそうです。

少し話がそれてしまいましたが、こうしたことも踏まえてもう一度考えてみてください。

相手に好意を持つと、相手も自分に好意をもってくれるわけですが、そこから好意を信頼にしていくことで、より人間関係は深まります。

人の心は見えませんが、人の気持ちは感じることができます。それは、自分と相手を照らし合わせたときに初めてできることです。自分だったどう感じるか?という視点から、相手はどう感じているか?という視点が見えてくるのです。

すると自然に相手にとって悪いことは言わなくなりますし、いやな質問もしなくなります。日常生活でも、ビジネスでも人と関わり合うときはいつでもこのことを気にかけたいものです。