第44代大統領選挙
4日に前部各地でと開票された大統領選挙は、民主党のオバマ上院議員が、共和党のマケイン上院議員を大差で破り、当選が決まりました。
黒人では初の大統領となります。
そもそも、マケイン氏の名前に負けが入っていたから…などという見方をする冗談はさておき、大差で勝利というところにはいささか疑問もあるのです。
得票率ではかなり僅差のようにも見受けられますが、どうもアメリカの大統領選挙の仕組みがそうさせていると思われます。
実は、アメリカの大統領選挙では州別に総取り方式というものが行われています。
たとえば、カリフォルニア州(選挙人55人)では、オバマ氏が約600万票、マケイン氏が340万票でしたが、結果は55対0でオバマ氏がカリフォルニア州の選挙人を総取りしています。カリフォルニア州でマケイン氏を支持した340万人は死に票となり、実際な何の影響力も持たないのです。
こうした形で各州で僅差だったにもかかわらず、選挙人の数が圧倒的に多いため、ダブルスコアでの圧勝という結果になったのです。
激戦区だったミズーリ州では1万票差。数千票差で選挙人11人がどちらに動くか分からないため、激戦区では集中的に遊説をしなければならないのです。逆に、こうした仕組みにしておかなければ、候補者はニューヨークやカリフォルニアなどの大票田でしか演説をしなくなってしまう恐れもあります。
なかなか難しいところですが、実際はかなりの僅差だったというのが正直なところではないでしょうか。
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