ツンデレ反応

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素直な人の反応は、基本的に、直球ですが、すべての人が素直かというとそうではありません。素直じゃない人もいます。

そんな人の反応をツンデレ反応と呼ぶことにします。

ツンデレとは、オタク用語として生まれた言葉ですが、最近では結構使う人が増えてきたような気がします。(自分の周りだけ?)「普段はツンと澄ました態度を取るが、ある条件下では特定の人物に対しデレデレといちゃつく」ことだそうです。

変な話ですが、かなり使える言葉であることは間違いありません。実際そんな人はいますし。

ただ、ツンデレ反応自体は健全な反応とは言い難いです。これも、自分に依存する気持ちがそういう反応を取らせるのだと思いますが、その反応の受け方によっては、相手に誤解を与えかねないからです。

Emotional Intelligenceが高い人であれば、その反応を見て、「素直じゃないなぁ」と思うのでしょうが、Emotional Intelligenceが低い人だと、「( ゚Д゚)ハァ?」となるわけです。

たとえば、小学校で好きな子に意地悪をする男子生徒を想像してみてください。

された子は「何でこんなことするの?」と思うわけですし、自分自身も「なんであんなことをしちゃったんだろう…」と思うのですが、子供だからEmotional Intelligenceが低いだけともいえるのですが、大人になってもそんな人はいます。

そういう人に共通しているのは、当事者間の反応よりも周囲の反応を気にしてしまうのです。特に、小学生の場合、周囲に好意を悟られるとその中に必ず冷やかす輩がいます。たいていは男の子ですが、その子は、恋愛という反応を持ち合わせていないため、その反応にただ興味を示しているだけなのです。

大人になると、それはいわゆる世間体として意識されます。周囲の反応=世間体なのです。世間体ばかり気にしてしまうと、結果としてツンデレ反応に陥ってしまいます。

立場のある人やプライドの高い人などは、ツンデレ反応を起こしやすいです。もし、仮に世間体を悪化させる事態に陥った時、こういった人たちはどういう反応をするかというと、まず、自己の内的反応としては、恥としての罪悪感を持ちます。そして外的反応は、相手の否定につながっていくのです。

小学生にとっては、小学校が社会生活の基盤ですから、そのコミュニティーの中で立場を悪化させることは、自分に対してデメリットがあると考えるわけです。大人の場合も同様です。あるコミュニティーの中で立場を悪化させることによって、自分にデメリットがあるのではないかという不安が、ツンデレ反応を引き起こします。

しかし、一歩そのコミュニティーを出てしまうと、世間体などというものにこだわらなくてもよいのです。

愛するがゆえにしっかりときついことを伝えなければならない時もありますが、それは別です。ただ、そこにもEmotional Intelligenceが作用するわけですから、それすらも予測して、伝える必要があるのです。