ビジネスブログを継続させるための3つの条件

以前から、客先でどうすればブログを書き続けられるかということをよく聞かれました。

「ブログとよく言われるが、そもそも何を書いたらいいのか」という話と、「書き始めたのはいいけれど、なかなか書き続けられないといった」という話が多いですが、これを読んでいる方の中にも、お心当たりある方もいらっしゃるかと思います。

ブログが世に出てからというもの、個人や企業の情報発信が非常に楽に行えるようになったわけですが、それはあくまでも技術的なお話。情報を配信するのはあくまでも人間です。

そもそも、情報を配信したくないもしくは、情報開示ができないという場合は別として、特に企業の場合、情報開示が強く求められる時代になっているわけですから、むしろ行うべきだということです。

ブログを書くにあたって私が心がけている3つの条件があります。

  1. 興味のあること好きなこと(得意分野)をテーマにする
  2. 負担にならない程度にする
  3. 第3者が見て有益だと思えるような情報を提供する

まず、第1番目の条件としてテーマ決定があります。しかも得意分野であることが望ましいです。最も重要なのは、テーマを決めることではあるのですが、自分の知らないことや不得意なことでは考える時間ばかりが長くて、なかなか書き始めることはできません。ですから、できる範囲の中でテーマを決めることが最も望ましいのです。

私の場合は、インターネットに関することをテーマとして書き始めたわけですが、ご覧になってもわかるように、現在では多岐にわたるカテゴリが存在します。それだけ、興味の分野が広がったともいえます。

それが悪いとはだれも思いませんし、むしろそうであることが望ましいのではないかと考えています。なぜなら、カテゴリが増えるということはそれだけ、知的好奇心があるということを表しているからです。

ブログの指導をするときにたまに聞かれるのは、「カテゴリは増やしていいのですか?」という質問です。増やしていけないというルールはありませんし、そうした機能が付いているということはむしろ増やしていくことが望ましいということを表してます。ダメだと決め付けるのは、自分自身であって、ほかの人から見れば、別に一つカテゴリが増えたところで何ら問題はありません。

次に、負担にならないことも重要です。それが負担になってしまい、業務に支障をきたしては、元も子もありません。ですから、できる範囲で行うことが重要です。

これはよく聞かれるのですが、「毎日書かなければなりませんか?」という質問があります。もちろん、毎日書くことにこしたことはありませんが、それが仕事に影響するようであれば、時間があるときに書くことをお勧めします。

ただ、なぜブログを書くのかということを考えてみてください。そして、自分自身にどんなメリットがあるのかを真剣に考えてみてください。

会社のためとかということを考えると、まず続けることはできません。人からやらされたものはブログに限らず、何でも長続きはしないと相場は決まっています。会社でやれと言われたからやるというのではなく、自分の行っていることが結果として会社の役立っているというのとでは、同じことをしているとしても、結果は全く違ったものが出てきます。

私の場合、ブログで情報を配信するというよりは、自分のアイディアを書きとめておくためのアイディア帳として使っています。本を読んだり、ネットを見たり、新聞を読んだり、仕事を通して様々なアイディアが浮かびます。そのアイディアは、自分にとっては飯のタネですが、ほかの人にとっても十分メリットのある情報だと思ったので、こうして書いているわけです。どんなときに一番役に立つかというと、提案書の作成時やコンサルティングを行うときです。様々なアイディアを書きとめておくことによって、後で再利用するのが楽なのです。多少リライトするか、そのままコピペで使えてしまうわけですから。

私の場合、1か月あたり平均すれば、だいたい12か13ぐらいの記事数になりますが、これは2日に1回のペースで書いていることと同じです。しかし、実際はご覧の通り、2日に1回は書いていません。結果として、それぐらいになっているということです。

私がブログを書く時間帯は、朝か深夜、もしくは休日であることが多いです。また、常にネタは書きとめておくことにしています。出先にいるときは、いつも持っているメモ帳に、その時閃いたアイディアのタイトルだけを記載して、後で詳細を詰めていきます。もしくはそのまま熟考して再度アイディアの練り直しをはかったりもします。そして出てきたものが、ここに記載しているわけです。

瞬間的に書けることもありますが、新しい概念だったりする場合は、熟成させてから文章に起こします。そうすることによって、より精度の高いものが出力されていくわけです。

こうした視点で書いていくと、自ずと3つ目は知らず知らずのうちに満たしていきます。そしてもう一つ、見ている人を想定して書くことによって、情報の価値はより高まります。

たとえば、今回の記事に関して言えば、途中でビジネスブログを書くことをあきらめてしまった人もしくは、これからビジネスブログを書こうと考えている人を想定して書いています。いわば、そうした人に向けた手紙のようなものです。

情報を発信することも最大の目的は、ほかの人とコミュニケーションを図ることです。企業が広告を出すことも一般消費者とのコミュニケーションを図るために行うわけですし、そのための媒体(メディア)は多数存在しています。

ブログもメディアの一つであり、誰かとのコミュニケーションを目的として設計されているツールです。ですから、トラックバックやコメント機能といったものが存在しているわけです。

もっと簡単にいえば、自分のよく知っている人に向けて書いてみるということです。それは、同僚かもしれませんし、お客様かもしれません。もしくは、仕入先の人かもしれません。そんな人に見てもらいたいと思って書いてみるといいです。具体的に見てくれる人がいればいいのですが、こんな人に見てもらいたいなぁ~と漠然と考えるだけでも十分です。

そして、書き始めたらそういう人たちに自分がブログを書いていることを、教えてあげてください。そうすると、絶対に見てくれますし、ブログを中心に話も弾みます。

ビジネスブログが書け
ないもしくは、続か�
��いという人の多くは、難しく考えすぎているということと、楽しんでいないのです。もっと簡単に考えて、楽しんでやっていければ、誰でも出来るものだと思います。