コロニーサイト :: colony site
インターネットの世界には数多くのサイトが存在しています。
その中で最もアクセス数が多いとされるのが、googleやYahooなどに代表されるポータルサイトです。
このポータルサイトという名称は、港(port)から派生した言葉で、門や入口を表し、特に豪華な堂々とした門に使われた言葉であり、ウェブにアクセスするために、様々なコンテンツを有する、巨大なサイトをポータルサイトというようになったと言われています。(Wikipediaより)
YahooやGoogle、MSNなどをポータルサイトと位置づけるのは誰もが共通認識として持っているはずです。
多様なコンテンツと膨大な(インデックス化による)整理された情報を有し、そこから次のサイトへと移動していく訳です。また、日に何度も訪れては検索サービスを利用し、また別のサイトに飛んでいく。
まさにポータルサイトと呼ばれるにふさわしい役割と持っています。
しかし、日に何度も訪れる割には、サービスがそこで完結しているものも最近では目立つようになってきています。
その最多いるものが、mixiとニコニコ動画です。アクセス数は、ちょっとしたポータルサイトよりもありますが、これらのサービスはポータルサイトとしての位置づけはありません。
もちろん、外部リンクは存在していますが、ネットサーフィンを目的とした場合の利用価値はポータルサイトのそれをかなり下回ります。
その他にも、YouTubeやWikipediaなどもポータルサイトとは呼べないですが、決して無視できるものでもないのです。
これらのサイトに共通している事は、同じ目的を持った人たちが日に何度もアクセスをし、利用しているのです。
ポータルサイトの目的は、検索が基本ですが、これらのサービスを利用する人の多くはそれ以外が利用目的です。
ニコニコ動画とYouTubeの利用目的はあくまで動画の閲覧ですし、mixiやMySpace、GREEと言ったいわゆるSNSの目的は、コミュニケーションです。
インターネットのテクノロジーの向上によって、インターネットの主要目的である検索以外での利用目的が目立つようになってきています。
検索以外の利用目的を持った大規模サイトを「コロニーサイト」と定義しようと思います。
コロニーとは、植民地。また、植民地における植民者の集落。と言った一義的な意味もありますが、同業者・同好者仲間の生活共同体。などと言った意味もあり、生物学では、同種または異種の動植物が、ある地域に多数集まって生活している状態。また、その集団。培養基上に発生した細菌などの集落。という意味もあります。【Yahoo!辞書コロニーより】
村などとも違い、ある目的を同じくした人たちが集まった状態、もしくはその生活環境というニュアンスがこの「コロニー」という言葉にはあります。
コロニーサイトとは、ある目的を同じくした人たちが集まるサイトの事をさします。
なじみのあるところでは、口コミサイトや懸賞サイトなどはわかりやすいのではないでしょうか。
2008.01.03現在、日本において最もアクセス数があるだろうサイトはYahoo! Japanですが、以下はご覧の通り。
上位サイト 日本語
ウェブ上で最も人気の有るサイトのブラウズ。 もっと学ぶ。
Mixi
ソーシャルネットワークサイト。メッセージ交換、日記、コミュニティ作成、友人紹介機能。
www.mixi.jp
サイト情報: mixi.jp
楽天市場
各種の通販サイトをバーチャル店舗として入居させているショッピングモール。オークションや共同購入も開催。
www.rakuten.co.jp
サイト情報: rakuten.co.jp
サービスの主体が検索ではない大規模サイトなのです。
確かに様々なコンテンツは用意されていますが、そこを玄関(ポータル)として利用する訳ではないのですから、ポータルサイトの定義とは違っています。
私は、こうしたサイトをコロニーサイトと定義する訳です。
呼び名はどうあれ、こうしたサイトが存在している以上、いずれ誰かがにたようなことを言うのは目に見えていますが。