情報リテラシーと地域性

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私は、東京で仕事をしていたときには全く感じなかった事ですが、地方で仕事をしていると、この情報リテラシーについて格差を感じます。

東京では、デスクワークに関わる人の割合が多い事と、デスクワークに関わる以上パソコンを使わないわけにはいきません。ですから、
ビジネス上不都合に思う場面も少なかったです。

しかし、地方では、そもそものデスクワーク人口が少ないことと、高齢者が多いためパソコンを使わないで仕事を進める事が今でも目立ちます。

インターネットなどはもってのほか。

従業員数100名ぐらいの規模の会社でも未だにホームページすらなく、あったとしても、
多分社員の誰かが作ったであろうボロボロのサイトだったりします。

この現状を、単に地方だから・・・と片付けてしまっていいのでしょうか?

地域格差が今後ますます広がるであろう事は、既に予測されていますが、その根幹にあるのが、こうした情報格差なのだと私は考えています。

地方と都会で圧倒的に違う物は、その情報量です。

ホームページの現状はほんの一例にすぎません。

私が思うに、最終的に情報を持っているのは人間ですから、情報量の比率は人口比率に関係してくるのではないでしょうか。

しかし、インターネットは、そうした個人が持つ情報をも簡単に取得できます。

ただ、忘れてならないのは、取得できるというのは、それを発信している人がいるからであって、
何もない所からは情報は取得できません。

地方では、そうした情報を発信する人や企業がまだまだ少ないように思います。

私は、情報の格差が地域格差、いわゆる貧富の差につながっていくようにも思います。ただ、インターネットを活用できれば、
地方にいながらにして、そうした格差には巻き込まれないということもできます。

実際に、インターネット通販で売れまくっているのは地方の企業だったりしますが、こうしたところは、
かなりうまく活用できているわけです。(ネット通販をしなければならないというわけではありませんが)

地方企業がこれから先、生き残っていくためには、絶対的にこうした情報格差を埋めなければならないはずですが、
そうした取り組みを行っている企業はそうそうありません。

むしろ、何もせず現状維持を続けようとして、衰退していくところがほとんどです。いわゆる「縮小均衡」
を取ろうとして衰退していくわけです。

情報を処理する能力の高い社員を獲得するか?今の社員に情報処理能力をつけるための教育をさせるか?

それが問題ですが、どちらのケースも地方の中小企業では、非現実的な話なのかもしれません