クロスメディアってこと

クロスメディアについて、ウィキペディアに掲載されていた内容を引用します。

クロスメディアとは、ひとつのコンテンツ・データを多用途として、
複数メディアへ出力する手法をさす。メディアの特性に合わせて、色空間、文字量、(動画など)扱うデータ種別を変える必要がある。
「移動中は携帯電話、自宅ではパソコン」など、一人の利用者が異なるメディアへ横断するときの利便性を高めた仕組みが実装されることもある。
これによって、紙メディアなど一つのメディアで不足している面を別のメディアで補う橋渡しをすることができる。
 技術的には紙メディア/パソコン/携帯/CD-ROM/DVDなど、メディアごとに、
色空間/文字量/音声などのメディア要素/出力フォーマット、などの違いなどがあり、これらを扱うためにCMS
(コンテンツマネージメントシステム)もよく使われる。システムや作業が複雑になる場合もある。

 クロスメディア(cross-media)は和製英語ではなく、
海外でも使われている最近の用語である。日本では特に携帯電話でのインターネットアクセスが高度化しており、
それに伴って高度なクロスメディア手法が日本に育ってきつつある。

 クロスメディアは「ひとつのコンテンツ・データを多用途として、
複数メディアへ出力する手法をさす」ことから、ワンソースマルチユースの「ひとつのデータを再利用することによって制作効率を高める手法」
と混乱されやすい。ワンソースマルチユースは制作効率の向上が目的なのに対して、
クロスメディアは利用者がメディアを横断するための利便性向上が目的である。 システム的には、
ワンソースマルチユースの手法を複数メディアへ拡大したものが、クロスメディア手法の一般的なものになっていると位置づけられる。
 
より進んだクロスメディア手法とは、ワンソースマルチユースのシステム手法を用いた上に、
利用者が異なるメディアへ横断する橋渡しの機能も実装したもの。例えば「パソコンで調べた地図を移動中に携帯で見る。
パソコンで調べた地図を印刷した後、コメントを書き込むためにQRコードで携帯の該当ページへ移動してコメント入力できる」など、
インタラクティブ(双方向)性を活用して、単一メディアでできない付加価値を与えることである。

 「広告にURLやQRコードを印刷して、
Webサイトのトップページを知らせる」などは、「他のメディアの案内」をするクロスメディアであるが、手法としては初歩であり、
トップページではなく、コンテンツページ間を他のメディアへ横断して、
利用者の利便性向上や付加価値の追加をすることがクロスメディアの目指すところである。

ワンコンテンツマルチユース(ワンソースマルチユース)が、クロスメディアというわけではないのか、それとも、それがそうなのか?
マルチメディアやメディアミックスと根本的に何が違うのか?

言葉だけか?デジタルだからか?

何かそんな明確な答えというのが、実際は見えていないのがこのクロスメディアというキーワードのような気がします。

そもそも、クロスメディアというもの自体、どんな意味やメリットがあるのか?

まだまだ、勉強不足だとは思うのですが、いろいろと調べたり勉強していくうちに、
全く答えの見えない迷路に入ってしまったような気分になっています。

これをパラドックスというのだということだけは、わかっていますが・・・。

クロスメディア = パラドックスメディア!?

また、変なことを言ってしまいました。

ただ、その手法ややり方ではなく、
いったいどんな効果があるのだろうか?
という一点のみがかなり気になります。

「クロスメディア」と検索をかけると、JAGATのクロスメディアエキスパートなどが上位表示されますが、「クロスメディア 事例」
で検索をかけると、ポータルサイトや媒体を持っているところが検索にかかってきます。(どちらもGoogleで本日付で検索をかけています)

その中で一番、クロスメディアを押している団体がJAGATなのだと思います。

下記はJAGATからの引用です。

一昨年頃から「クロスメディア」という言葉が使われだし、
最近は聞きなれた言葉の一つとなった。

「クロスメディアの定義は?」と問われたとき、
万人に共通する答えを用意することは難しい。例えば広告業界は、それを「アナログ」から「デジタル」へ、そして「マス」から「パーソナル」
へのクロスオーバーを指しているとしている。ある広告代理店によればクロスメディアマーケティングの目的は
「複数のメディアのメリットを活用し、多様化する消費者動向に適した新たなアプローチ手法の生産及び、ROI(Return On
Investment)の最大化をはかるマーケティング活動」としている。一方、印刷業界を代表するJAGATでは、情報資源を紙、DVD、
インターネット、モバイルなど多様なメディアへ効率的かつ効果的に展開することとし、特にメディア制作の担い手である業界に向けて、
クロスメディアパブリッシングの分野でのプロデューサ的な人材と技術的な知識をもつ人材の育成をサポート・推奨している。
このように業界によってとらえ方が違う中で、一つだけ言えることはクロスメディアの中核としてモバイルは外せないということである。

いくつかの業種で同じ言葉を違った意味として使われているので、非常にわかりにくい用語になってしまっているのです。

メディアが異なれば、それぞれの分野においてとらえ方が全く違うという点においては、共通しています。何の媒体を軸とするのか?
印刷物か、ネットか、電波か、マーケティングか。

また、クロスメディアは、手段なのか、目的なのか?それすらも、立場が違うだけで全く異なる様相を見せています。

これは、調べれば調べるだけわからなくなってしまうわけです。

ただ、すべてにおいて共通している点を一つだけ見つけました。

それは、

ストーリー性

です。

とある会社では、「ベストなシナリオをクロスメディアで構築します!
」と言っているところさえありました。また、
多くの事例を見る限り、物語的要素がなければ、多様なメディア展開はできないばかりか、
クロスメディアとして成立しないのではないでしょうか?

何についてでもいいのですが、面白いストーリーがそこに存在すれば、
そのストーリーを軸に様々なメディアへの展開も容易に想像できるでしょう。しかし、そこにストーリーがなく、クロスメディアを考えると、
全く答えが見えないパラドックスメディアになるのです。