PCとモバイルにおけるコマースの違いとは?

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PCサイトユーザと携帯サイトユーザには明らかな違いがあります。

同じインターネットとして、とらえること自体大きな間違いです。

まず、それぞれのコマース利用者についてです。

  • PCサイト:20代~40代前半
  • モバイルサイト:10代後半~20代前半

これは、ハードの問題が大きく関与しています。10代後半というと、高校生ぐらいですが、携帯普及率は99%
と考えてまず間違いないでしょう。しかし、パソコンの普及率は、低いと予想されます。
家族全員が使用するために1代ぐらいはあるかもしれませんが、利用率はそれほど高くないでしょう。理由は、みんなが使っていないから。。。

しかし、20代以上になるとパソコンの利用率が急激に増えます。それは、
個人でパソコンを購入し利用できるようになるからと予想されます。特に、25歳前後ぐらいから利用率は急激に上がると予測されます。
それまで使用していなかったり、会社でしか使っていなかったりする人も、個人で入社3年目で仕事と経済的にも少し余裕が出てくるので、
それぐらいの年齢でパソコンを初めて購入する人も少なくないかもしれません。

2番目にコマース利用者の性別についてです。

  • PCサイト:僅かに男性の方が多い
  • モバイルサイト:圧倒的に女性が多い

これは、男女別の購買行動特性が顕著に表れています。性別ごとの購買行動特性とは、男性は、狩猟型なのに対し、
女性はウィンドーショッピング型です。

男性の場合、ほしい商品やサービスに対しては強い関心を持っていますが、それ以外にはそれほど興味を持ちません。太古の昔、
マンモスなどを狩っていた時代からその特性は変わらないのです。狙った獲物だけを確実に手に入れる。男性の購買行動には、
一切の無駄はありません。(一般論として)

それに対し、女性の場合は、ウィンドーショッピングを楽しみながら商品やサービスを購入します。女性にとって、
購入行動それ自体が目的なのです。ここが男性との大きな違いです。男性にとって、購入とは、物を手に入れることを目的としていますが、
女性は、購入を行うことを目的としています。(これも一般論として)

年齢層と、男女別を分析すれば、単価や購入形態などはおのずと見えてきます。

平均購入単価

  • PCサイト:5千円~2万円
  • モバイルサイト:1千円~5千円

購買形態

  • PCサイト:(初回は)比較買い
  • モバイルサイト:常に衝動買い

ここまで来ると、どこでどんなものが売れそうか…などが具体的に見えてきます。
取扱商品や販促活動もそれに合わせて行っていかなければなりません。ちなみに、メルマガからのアクセス率は、PCサイトは3~5%
程度に対し、モバイルサイトは20~30%。

メルマガに関しては、PCサイトの反響率はかなり悪いことがうかがえます。(ただし、メルマガを出さなければ「0%」)しかし、
以前はPCサイトもメルマガの反響率が高かった時代が確かにありました。それは、
今のようにスパムや迷惑メールがこれほど出回る前までのお話です。
迷惑メールが確実に利用者ばかりではなく情報提供者や販売者に対しても迷惑であることがうかがえます。

そういった点では、モバイルサイトの20~30%というもの、今のうちだけかもしれません。