WEB2.0の落とし穴

Web2.0については、このマルコ式でも何度か取り上げてきましたが、一つ重要な問題点に気がつきました。
それは、無料で利用できるサービスには基本的にサポートはない。
とうことです。

あのGoogleですら、Gmailの利用規約に

Google は、本サービスの可用性、適時性、セキュリティ、信頼性に関し、いかなる保証責任も負いません。

と明記しています。
まったく保証責任は負わないことが無料サービスにおける大前提です。
自己責任の範疇」という概念があります。無料で手に入れたプログラムを利用する際に良く使われる言葉で、サポートはもちろん受けられませんし、何かトラブルがあっても対応はしません。もちろん、捕まっても知りません。というような概念です。
Googleなどで行っているサービスを利用して捕まるということは、あまり考えられませんが、YouTubeは、著作権法に引っかかれば捕まる恐れはあります。(それは、Winny開発者が有罪になったことからも明らか)
無料で利用できるものに関しては、そうしたリスクを伴うということを忘れてしまっていました。

なので、対企業向けにこうしたサービスを利用した提案は、事実上不可能というわけです。
たとえば、無料でホームページが立ち上げられるからといって、Google Page Creatorで企業サイトを製作した場合、コストは確かにかかりませんが、いつ何時仕様変更のために見られなくなるかも知れないという危険性をはらんでいるのです。
そうしたことは、ないとは思いたいですが、利用規約には保証責任は一切負わないという旨が明記されている場合、全責任は、それを提案し製作した側にあります。

それで、保証や責任が取れるのであれば、そのサービスを有償で提供してもかまわないでしょう。

通常のパッケージ版のプログラムでは、利用規約の中にある程度製品に関する保障はあります。
もちろん、サポートもあります。どんな製品であろうと、製品に関する保証はあるものです。
しかし、ネットの世界ではそうした保証責任を負わないくてもいいやり方が存在しているのです。
それが、無償提供なのです。

ただ、不具合が多いソフトを販売して世界企業にまで成り上がった会社があるので、それに反発した傾向なのかもしれませんが、それでもサポートがない製品はやはりそれなりのリスクを伴うため、個人で利用する場合は良いのですが、企業向けに提案する前に、一度良く考えたほうがいいかもしれません。