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GoogleがYou tubeを買収したというニュースは、世界中を駆け巡りました。これによって、グーグル連動のシェアは8割を超えたと本日付の日経新聞でも取り上げられていました。

その内訳は、ユーチューブが46%、グーグルが11%、資本提携を結んだAOLを含めると8割を超えたということのようです。

この買収によって、コンテンツ配信及び、映像業界ではすでに動きがみられているようで、ソニーBMG、CBSを含めメディア大手四社は買収前にグーグルとユーチューブでコンテンツを配信すると決定しています。

今回の買収額は16億ドル(約2千億円)で、過去最大。昨年グーグルが買収に1億3千万ドルを使ったことを考えると、10倍以上の投資になります。しかし、それだけ出してもおつりがくると踏んだため、買収に乗り切ったのだと思いますが。

ちなみに、グーグルの広告収入の4月から6月までの4半期決算売上高は25億ドル。これは、世界最大の広告大店グループオムニコム(アメリカ)と同じくらいで、時価総額(1300億ドル)はIBMを超えます。

資本は十分にあるわけなので、16億ドルもの投資だとしても、臆せずに進められるわけです。

しかし、創業わずか20か月で、16億ドルで買収されたということを考えると、ユーチューブ関係者はすごいですね。

ユーチューブは、毎日6万5千本ものビデオが投稿され、1日の閲覧回数は1億回を超えるといいます。八月の閲覧者数は7200万人。やく1年で25倍に急拡大しました。日本から閲覧も730万に増え、動画配信では国内首位のUSENやヤフーの約8倍の規模にまでなっています。

たぶん、これが5年前だったらこうしたサイトはやっていけなかったと思います。このユーチューブの成功の背景には、ブロードバンドネットワークのインフラの整備があって初めて可能になったわけです。

しかし、こうしたコンテンツ産業(あちら側)が台頭してきた現実は、すでに次の段階への道しるべになっていることは間違いありません。