Only One

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先日、「小さな会社★集客ルール」という本を読んだ。ランチェスター経営で有名な竹田陽一氏監修による本で、HPコンサルタントの佐藤元相氏の著書です。内容は事例も豊富でかなりわかりやすく、ランチェスター経営という視点とそれを軸としたホームページ戦略論が書かれていた。

ここでは、自社の強みということで、「No.1を作れ」ということが終始語られており、No1はどんな会社でも持っているということが前提で話が進められていました。また、そのNo.1はどうやって見つけるかということも丁寧に解説されていたので、一見の価値はあります。

ランチェスター経営でいうNo.1は、独自性という意味合いが強いのでOnly Oneと言ったほうがわかりやすいにではないかと思います。そもそも、業界でNo.1になるような技術や商品・サービスというものは、その会社独自のものでなければならないと思うので、オンリーワンなのではないでしょうか。

他の会社にできないこと。

そこで勝負すれば、どんな小さな会社でも業界No.1になれるのです。

実は、このOnly Oneという考え方は大学時代インターンをしていた会社先で知り合ったSFC(慶応大学湘南藤沢キャンパス)の学生が教えてくれたものです。インターン先の会社は当時、従業員数は5名にも満たない小さな会社でした。人材業に旋風を巻き起こすべく派遣・紹介に続くあたらしいビジネスモデルを提唱していたのです。その時点で、すでにOnly Oneであることは間違いないのですが、時代に先駆けていたためなかなか営業は大変なものでした。ただ、HPからの問い合わせはコンスタントに入ってきていたことは確かです。

他と違うことをするからもうあるんだよ。

と、教えてくれた社長がいましたが、まさにその通りだと思います。同じことをやっていても結局、資本力の大きい企業にはかないません。独自性こそが戦略になりうるのだということだと思います。

佐藤氏の本は、Webマーケティングの超入門書という位置づけでみるとインターネットのことがまったくわからない人でも非常にわかりやすく読める本だと思います。自社の強み(No.1 = Only 1)を見つけ、適正な方法でPRすればそれを求めている人は必ずやってくるという基本的な考え方は、4Pに代表されるマーケティング手法にも通じるものがありました。