Contents

とどのつまり、ホームページは誰でも作れます…。などと、出だしから結論めいたことを言ってしまいましたが、Blogを使っても情報公開は可能ですしHPビルダーと言った制作ソフトを使っても簡単にできてしまいます。はっきり言ってホームページ製作会社など必要ないのでは?と思ってしまいますが、やはりそこはプロなので 素人ではできないことをするわけです。と言っても、ただホームページを作るだけなら、先にも述べたように誰でも簡単に作成出来てしまいます。誰にでもできないことをするから、ビジネスになるわけですが、その誰にでもできないこととは一体何なのでしょうか?業界的にはディレクションなどと呼んでいる作業のことですが、雑誌でいう取材と編集を合わせたようなものです。いわゆる情報をまとめる作業のことを指します。情報をまとめる?そんな形のないものをどうやって?…だから、ホームページの制作でも食べていけるのです。作るだけなら、誰でもできるということを何度も言っていますが、逆にいえば作るだけに限定されているわけです。ただ、情報が意図した人に届くかどうか?というところまでは考えも及ばないのが普通ではないでしょうか?作ってはみたものの・・・全然お客さんが来ないんだよね・・・。それは、そうです。誰をどのように呼び込みたかったのか?それがはっきりしていないのでは、結局個人の日記とあまり変わりません。有名人の日記だったら(たとえば、真鍋かおりとか)話は別ですが、一般ピープルの日常なんていうのを好きこのんでみる人はいるのでしょうか?(社会学的視点におけるブログという見方であれば見てる人もいるかもしれませんが・・・)日記を書くわけではないので、どんな情報を出すのか?それが一番重要になってきます。また、その情報の出し方にもやはりこだわらなければなりません。あと、量でしょうか…。こうしたことを加味して情報を整理していくことは、はたして普通の人にできるのか?否。そうしたことができる人は、それだけで商売になります。普通の人ができないからビジネスになり得るのです。テクニックを補う素材やツールは、ほぼ出そろっているので、それらを使うことである程度のものは作ることは可能でしょう。しかし、どういった情報を出すのか?ということに関しては、どのように考えているのでしょうか?たぶん、ただ何となくというものが大半だと思います。コンサルテーションと呼ばれる作業と、このディレクションはある程度作業面において同じです。(厳密には違いますが便宜上)たぶん、その方法論を持たない人にとっては何のことかさっぱりわからないと思いますが、それはそれでいいのです。ノウハウ(Knowhow)と呼ばれるものはこうした方法論の集合体だからですし、それだけでも十分ビジネスとして通用するのが、情報化社会でもあります。

情報を制する者は世界を制する。

これが21世紀以降の成功の鍵になりうることは、賢明な方であればすでにご存じかと思います。

以前、中田英寿の話を書きましたが、そのかなで情報収集力について少し触れました。この情報収集力はInformation Literacy(情報の読み書き能力)と言われ、現在最も重要な能力の一つに挙げられます。ただ、これには個人差がありその開きも大きいのです。多くの情報を収集しまとめて、再構築するという作業こそが情報ビジネスを行う上で最も重要なことですが、誰にでもできるわけではないのです。勉強が得な人とそうでない人がいるように、この領域にも同じような向き不向きが存在します。ちなみに向いている人は、大学で論文を書くのがうまかった人です。作業の内容は自体は大学の論文作成とまったく同じわけですから、学部生よりも大学院生のほうがそれに長けているのは言うまでもありません。また、コンサルティング会社でもやはりそうした能力を一つの採用基準にしているところもあります。

Contents (情報の内容)は、ゼロから生み出すものではなく収集・集約・校正という作業連鎖によって作られるものであって、もともとそこにあったものを、よりわかりやすく伝えなければ、意味がありません。その過程では言葉を変える必要もあるかもしれませんし、補足や追加も必要でしょう。場合によっては初めのイメージとまったく異なるイメージに仕上がるケースだってあります。それは、見ている側(ユーザ)を意識して行われるからであって、その人個人の感性によるものではないのです。誰を見ているのか?それが、コンテンツ作成にとって重要なことです。