世界統一のシナリオ

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最近読んだ本に、「秘密結社の暗躍―世界史ミステリー 」というものがあります。「本当は恐ろしいグリム童話 」で有名な桐生 操さんの本です。
全体の内容は、これまで歴史の陰に隠れていた秘密結社についての話ですが、その中でもフリーメーソンの話は面白かったです。
以前、講談社現代新書のフリーメーソンの本を読んだこともあって、知らないこともなかったのですが、これまでの歴史を陰で操っていたという内容は衝撃的でした。
特に、アメリカ合衆国はフリーメーソンが作った国だ。という点には納得させられました。
ジョージ・ワシントンを初め歴代の大統領のほとんどがフリーメーソンだったという事実が、説得力を与えます。

そもそも、アメリカには、様々な団体や秘密結社が存在していると言われます。人種の坩堝と言われるだけ公式な存在から非公式な存在まで、その数は他国の追随を許しません。
中でも、ユダヤ、WASP、フリーメーソンはその中でも絶大な権力を持っていると言われています。アメリカの大企業のうち実に50社は、ロックフェラー財団関連(ユダヤ)と言われています。イスラエルの建国にはアメリカは深く関与していますが、元を正せばアメリカのユダヤ人によって作られたと言っても過言ではありません。また、あまりなじみがないWASPとは、ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタントの略語で、メイフラワー号に乗ってイギリスから逃れてきたイギリス人を先祖に持つ人たちのことを言います。
彼らは、主にアメリカ社会の上流階級(アッパークラス)に位置し、自分たちとそれ以外の人種を区別する際にこの言葉を使います。
また、WASPには、「スズメバチ」という意味もありそれ以外の人からは差別的な要素を含めてそう呼ばれることもあります。

アメリカは自由と平等の国とよく言いますが、実際は人種が入り乱れ、かなり差別的で閉鎖的な社会構造なのです。
ただ、アメリカ建国の際に掲げられたこの理念こそが、フリーメーソンの理念である「自由と友愛」なのだと言われています。はじめは、フランス革命から端を発し、次いでアメリカ独立宣言、ソビエト連邦の樹立はフリーメーソンの手によって行われたと、「秘密結社の暗躍―世界史ミステリー 」にはありました。また、近年ではEUの統合もフリーメーソンが裏で操作しているのだと言います。この本では、フリーメーソンの最終目標は「統一政府/統一宗教」というものだとありましたが、その手始めとしてヨーロッパの統一が行われたのだと言います。また、今バチカンにはかなりの数のフリーメーソンが入り込んでいてローマ法王ですら、手をこまねいていると言います。
ただ、それが悪いことのように思えないのは様々な文化や宗教が戦争の歴史を作ってきたという事実を知っているからなのでしょうか。

戦争と言えば、アメリカは10年に一度大規模な戦争をしなければ経済は崩壊してしまうという話があります。これは、ある友人から聞いた話ですが、第2次世界大戦以降のアメリカの戦争介入を見ていると説得性が高かったです。また、JFケネディ(彼自身は、アイルランド系アメリカ人でフリーメーソンですらありません。父は、一代で富を気付いた実業家とされていますがマフィアとの癒着なども噂されていました)暗殺にも戦争の利害関係が存在していたと言うことは、映画「JFK」にも描かれています。JFK暗殺の一説には当時の副大統領が関与していたというものがありました。(JFK暗殺には諸説ありますが、もっとも有力な説とされています)後に大統領となったリンドン・ベインズ・ジョンソンはテキサス出身ですが、現在のブッシュ大統領もテキサス出身です。
このテキサス州というのは油田開発が主な産業で、地元はもとより国内でも絶大な権力を持っていると言われています。
石油は工業製品の製造にはなくてはならないものですが、特に儲かるのは「戦争」なのです。戦争では兵器はもとよりそれを動かす燃料もすべて石油製品に依存しています。テキサス州出身者が大統領になるときはたいてい戦争が起こっています。現ブッシュ大統領の父もやはり、戦争に介入しました。湾岸戦争です。国籍軍が30ヶ国ほどで結成されたことから「30の敵戦争」或いは「ブッシュ戦争」などと呼ばれていますが、このときは、明らかに誰にでもわかる正義が存在していました。
あれから15年、息子は父親と同じ戦争の道を歩んだのです。このは対テロ戦争を「第三次世界大戦」とも称していますが、キリスト教では3度の世界大戦の後、1000年間の平穏が訪れるという言われています。とすると、もうすぐ平和な世界が訪れるのでしょうか??そうなれば、いいですね。

既に次の1000年期に入っていますが、これもアーリア人のシナリオであって、中東、アジア、アフリカにはまた別のシナリオが用意されているのだと思います。特に中東のイスラム圏では、原理主義が存在する以上こうしたシナリオに反発する勢力は衰えることはないでしょう。しかし、アジアは既に欧米の文化圏が主流になっているので安心かもしれませんが、大きなズレに生じる可能性の高い北朝鮮の存在もありますし、東南アジア、インド、パキスタンはそのシナリオには無論反発する可能性は残っています。

アフリカは、まだ未知数ですがフランスの植民地だったという経緯を持つ国が多いのと、文明事態を拒否している国々はまだまだあります。ただ、民族間の紛争がおこっているということは、反発する勢力はここにもまだ存在するということです。

統一世界の実現にはあと数世紀の時間がかかると思いますが、それでも着実に進行しています。
近い将来、闘争のない世界が実現する日がくるのではないでしょうか?ただ、その世界がすべての人にとって幸せなものであるかどうかは、別です。