ハイブリッドビジネスモデル

ハイブリッドビジネスモデル

デジタル分野が非常に好調で、今を尚成長し続けていますが、すでにムーアの法則は崩壊し、Web2.0などに代表されるような新しい兆しなども見えてきています。
すでに、一部ではWeb3.0という話を聞こえてくるほどスピードが非常に早いこの分野において、今後のビジネスモデルの方向性を考えてみました。

今後のキーワードはハイブリッド

特に日本社会に限定した見方をすれば、ハイブリッドが今後のキーワードになると思います。【hybrid】は、雑種や異なったものを混ぜあわせることと、訳されます。似たような言葉にマッシュアップというものもありますが、それとはまた違ったニュアンスです。
マッシュアップは、同領域内での掛け合わせで、ハイブリッドは異領域での掛け合わせです。
マッシュアップはそもそも、音楽の分野で使われ始めましたが、音楽と料理、音楽と絵画などを掛け合わせたものをマッシュアップとは言いません。音楽領域内で違うジャンルのモノをそれぞれ掛け合わせることで、マッシュアップが成立するのです。

ハイブリッドは、言葉の通りで異なったものを混ぜ合わせることです。よく使われる分野は自動車業界です。ハイブリッドカーと呼ばれるものは、ガソリンと電気という全く異なる動力源にて駆動することからその名がつきました。

これからのビジネスも(特に日本においては)、このハイブリッドがキーワードになってくると予測されます。

その兆しがすでに現れています

検索エンジンにおいて、日本でのYahoo!のシェア率は他の先進諸国と比較しても以上に高い数値になっています。理由は様々だとは思いますが、そのひとつにハイブリッド検索エンジンだからということが挙げられます。
ロボット検索エンジンと、カテゴリの両方をトップページにまとめてあるという形はYahoo!が先行して行いました。
そもそも、日本のインターネットユーザのITリテラシー能力には、かなりの差があります。そうした差を埋めることで、多くのユーザに支持されているというわけです。

現在、ITインフラは先進各国の中においてもトップレベルまでに成長しています。そして、これからもFTTHが全世帯に普及するような整備が行われていくでしょう。
そうすると、インターネットの利用者数は日本人の人口とほぼ同率(乳幼児、要介護認定上位高齢者などを除く)になってくるかもしれません。
あまりにも広い世代層をすべて網羅できるようなサイトでなければ、爆発的な普及には至らないでしょう。

ユーザビリティやアクシビリティと言った、ユーザ主体のサイト構成は、特に官公庁では率先して進めていますが、これからのサイト制作でもそうした部分はより求められてくると思われます。

また、ハイブリッドという意味では、それまでメディアミックスやクロスメディアと呼ばれていた手法が、より進化しハイブリッドメディアというものが生まれてくるかもしれません。