Webサイト開発に必要なこと

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Webサイトの構築に当たって結構気になるものにユーザのブラウザというものがあります。
一般的にはインターネットエクスプローラが過半数を占める中で、他のブラウザを切って捨てるような場合もありますが、そうした場合でもカスタマーはユーザからのさまざまな対応に答えなければならず、製作サイドにカスタマーから問い合わせが来る場合もあるかもしれません。
そうした問題を解決すべくW3C(World Wide Web Consortium)なる組織もあり、Webサイトの一般化を勧めています。
ただ、一般化に対応しているブラウザもあれば、まったくそれを無視し独自路線を押し通そうとするものも存在します。(ちなみにIEはほぼ無視してます)
インターネットエクスプローラしか利用したことの無い人には、これだけのブラウザの存在すら知らないことでしょう。

Mozilla.org / Mozilla Japan / もじら組
Mozilla 本来「Netscapeと書いてMozillaと読む」ということなのですが、現在ではMozillaはMozilla.orgで開発されてるもので、Netscapeは Netscape Comunications (現在はTime Warner 傘下の America Online(AOL) の一部門) がリリースしたMozillaの別バージョンという感じです。
Firefox – Rediscover the web / Firefox – Web の再発見
Mozilla Firefox 1.5.0.1
(Mac OS X 10.4)
FirefoxはMozilla.orgの主力ソフトウェアです。
Mozilla Suite からメーラーやオーサリング機能などを分離、機能をブラウザにしぼって高速・軽量化をめざしたもの。
現状ではIEやOperaなどの他のブラウザに比べて一番CSSの対応がよい感じです。
また、広告などでよく使われているポップアップウインドウやステータスバーにメッセージを流すことを禁止できたり、タブブラウズ機能をもってたり、ユーザーが機能を追加できる拡張性もあります。
Mozilla Firefox 1.0.4
(Vine Linux PPC 3.1)
Linux PPC版はMozilla本家には存在しないのですが、ディストリビューションでパッケージを作っている場合があります。VineではVinePlusに入ってます。DeerParkのアイコンになってるようです。
Mozilla Firefox 1.5.0.1
(Vine Linux 3.2)
こちらはもっとはっきり Deer Park と書いてあります
Mozilla Firefox 1.5.0.1
(Windows ME)
レンダリングエンジンが同じでも、システム(OSなど)が違えば文字(フォント)の表示が変わってきます。見た目の印象が文字表示の品質でかなり左右されるのですが、その点 Windows(XPであっても) は現状では遅れをとってると思います。
DeerPark
Deer Park 1.6a1 (Mac OS X 10.4) Deer Park は Firefox の開発版です。各タブに閉じボタンがついたりとか、少しずつ進化してます。
SeaMonkey 1.0 (Mac OSX 10.4) ブラウザ、メーラー、HTMLオーサリング、チャットなどが一体になった「インターネット統合ソフト」。Mozilla Suite の後継プロジェクトです。
Mozilla1.7.8
(Vine Linux PPC 3.1)
画面の見た目では、プラットフォームごとの差はフォントぐらいしかないかもしれません。
Vine Linux PPCでも、きれいにアンチエリアスがかかった文字表示ができるようになってます。
Camino – Mozilla power, Mac style.
Camino 1.0b2
(Mac OS X 10.4)
Mozilla の変種です。0.7から名前が Chimera から Camino に変わりました。クロスプラットフォームとして設計されている Mozilla のUIまわりを Mac OS X 専用に置き換えたものだそうです。
Galeon
Galeon 1.3.17
(Vine Linux PPC 3.1)
これも Mozilla の変種あつかいしていいのかな。”Galeon – gecko-based GNOME web browser” ということで Mozilla のレンダリングエンジン(Gecko)とネットワークエンジンを使ったGNOMEブラウザです。
Epiphany: The web browser for the GNOME desktop
Epiphany 1.2.8 (Vine Linux PPC 3.1) 軽量・シンプルを目指してGaleonから分岐してできたブラウザです。
これも Mozilla のレンダリングエンジン(Gecko)を使っています。「ウェブページをFirefoxと同じ速度と正確さで表示し、GNOMEに完全に適合した、上品で敏感で単純なユーザーインタフェースを提供する」とのこと。
Netscape Japan
Netscape 7.2
(Mac OS X 10.4)
Netscape6以降は Mozilla.org での開発成果を元に作られています(つまり中身は基本的にMozillaと同じ)。7.2は系統としては Mozilla 1.7 系です。
Netscape 8.1
(Windows ME)
Netscape8のレンダリングエンジンはFirefoxのものがベースになっています。さらにIEと切り替えて使うことができます。
Netscape
Communicator 4.7
(Mac OS 9.2)
すでに過去のブラウザですが、かつて圧倒的なシェアを誇ってたせいか今でも使っている人がちらほらいます。
opera software
Opera 8.51
(Vine Linux PPC 3.1)
いまや3大ブラウザの一つに数えられるOpera。Windows版以外もバージョンがあがってLinux版も 8がでています。7以降ではかなりCSSの対応度が上がったほか、かなりWeb標準をサポートしてます。
Opera 8.51 (Windows ME) Windows版は、非力なマシンでもサクサク動いて重宝してました。
Opera 8.5
(Mac OS X 10.4)
Safari登場のあおりで Mac版はもう作らないとかいう話がありましたが、がんばるみたいです。
Konqueror Homepage
Konqueror 3.2.3 (Vine Linux PPC 3.1) X window systemのデスクトップ環境・KDEのブラウザです。webブラウザ機能のほか、ファイルマネージャなどの役割もこなします。ファイルマネージャモードではファイルアイコンにマウスをのせただけでプレビューなどファイルの詳細がポップアップするので便利です。
Konqueror 3.4.3 (Mac OS X 10.4 + X11) OS X 上でも稼働します。ネイティブな Mac OS Xアプリとちょっと文字の表示が違います。
Apple – Mac OS X – Safari RSS / アップル – Mac OS X – Safari RSS
Safari 2.0.3 (417.8) (Mac OS X 10.4) KonquerorのレンダリングエンジンKHTMLを採用したアップルコンピュータ製のブラウザ。
はやいし、CSSの対応もそこそこいい線いってるようです。
そしてRSSリーダー機能も持ってます。
The Omni Group
OmniWeb 5.1(v563.34)
(Mac OS X 10.4)

NEXTSTEP出身のソフトだそうです。バージョン4.5からは Safari と同じ KHTMLベースのレンダリングエンジン Web Kit を使っているため、大幅にCSSの対応度がアップしました。Safariと同様、日本語フォントまわりが弱いようですが、斜体はOKです。

バージョン5からタブ機能がつきました。トレイ(サイドバー)にタブを表示するという他に例を見ない実装となってます。サムネイル(縮小表示)はトレイの左上のボタンで表示しないモードにも切り替えられます。また、FirefoxのLive Bookmarkと同じようにRSSを扱えます。こちらはさらにDockのメニューからもRSSにアクセスできます。
またフォントなどの表示設定、ポップアップブロックやセキュリティ設定などがドメインごとに保存できるようです。

有料のソフトウェアで、合計30日間は試用できます。

シイラプロジェクト
シイラ 1.2.1
(Mac OS X 10.4)
レンダリングエンジンに Web Kit を使った日本製タブブラウザ。Windows におけるIEコアの各種ブラウザのように、OSに用意されたレンダリングエンジンを利用して使いやすいブラウザを目指しているようです。HTML文書の表示自体はSafariと同じですが、外観の切り替え、ツールバーのカスタマイズ、ソース表示ウインドウでのHTTPヘッダの表示などさまざまな機能が盛り込まれています。なかでもタブで開いているページの一覧をデスクトップ画面全体に表示するTab Exposéはナイスです。また、ほかのブラウザとは違い、タイトルバーにRSSアイコンが表示されます。
Internet Explorer Home Page
Internet Explorer
5.2.3 for Mac
(Mac OS X 10.4)
Windows版とは別物ですね。CSSの対応もWindows版よりいいようで、Web標準の準拠度合いもWindows版とは違って絶賛されていたりしました。でもとっくの昔に開発は停止、2005年末でサポートも終了しています。
Internet Explorer
6.0 (Windows ME)
CSSの対応具合をはじめWeb標準の面から見るとおすすめできないブラウザです。シェアがダントツトップのブラウザにしては情けない状況だと思います。他のブラウザが続々とバージョンアップしてWeb標準に準拠してきているのに IE は古いままです。IE 7 が姿を現しつつありますが、きちんとWeb標準をサポートしてくれるんでしょうか。
タブブラウザ RSSリーダー付インターネットブラウザ Lunascape
Lunascape 3.5.1
(Windows ME)
Windowsの代表的な国産タブブラウザ。レンダリングエンジンは IE と Gecko を切り替えて使えます
上級者向けタブブラウザ Sleipnir 公式ページ
Sleipnir 2.30
(Windows ME)
Windowsの代表的な国産タブブラウザ。レンダリングエンジンは IE と Gecko を切り替えて使えます
影鷹 (kagetaka.org)
影鷹 0.4
(Mac OS X 10.4)
Javaで動く縦書き表示ブラウザ。画面を時計回りに90度回転させたレイアウトにして日本語の文字を縦書きに、画像もサイズによっては回転して表示しています。CSSもある程度サポートしています。また、メニューからいろいろ設定できるようになってます。
iCab company / iCab日本語版
iCab Pre2.9.8
(Mac OS X 10.4)
軽くて使いやすいドイツ製ブラウザ。バナー広告をカットするのに便利な機能とか、HTML文法の誤りをレポートする機能とかがあります。でもXHTMLの文法チェックはしてくれない。Pre2.5 でようやくCSS1の一部に対応しました。でもまだまだ。とゆーか、非常にユニークな解釈の表示をしてくれます。
iCab 3.0.2 Beta (382)
(Mac OS X 10.4)
3.0BetaになってCSSの対応度が大きくアップしていていい感じになりました。RSSを提供しているサイトではRSSアイコンが表示されるのですが、クリックすると、iCabが表示するのではなく、Safariに投げてます。
w3m HomePage
w3m version w3m/0.5.1 (Vine Linux PPC 3.1) 日本製テキストブラウザ。テキストブラウザにもかかわらずインラインイメージを表示できます。何気なくw3mを立ち上げてみたら画像を表示したのでちょっとびっくりしたのはもうだいぶ昔の話。
Dillo Project
Dillo 0.7.3-i18n (Vine Linux PPC 3.1) X window system で動くブラウザ。軽量高速ですがCSSには対応してません。
Amaya Home Page
Amaya 8.6
(Mac OS X 10.4 + X11)
「アマヤは、ウェブ標準とフォーマットの新しい提案をテストして、評価するための包括的な環境のつもりである(翻訳ソフトによる日本語訳)」…とのことで、HTML文書を書けて、同じウィンドウのままブラウズもできるちょっとかわったツールですね。CSSの対応が弱いようで、代替スタイルシートが混ざった表示になってしまってます。
Lynx / 日本語版 Lynx ホームページ
LYNX Version
2.8.1.rel.2
(Vine Linux 2.0)
有名なテキストブラウザです。飾りのグラフィックや色指定とは無縁の世界。でも軽いので便利です。ユーザビリティ対策としてWebデヴェロッパーが愛用していたりもしますが、素人にはお勧めできません。
Website Explorer
Website Explorer
Ver0.9.9.0
(Microsoft Internet Explorer ver.5)
リンク追跡機能により指定されたウェブサイトを探査し、 その階層構造とファイル構成をエクスプローラ形式で表示するブラウザです。 また、取得されたデータをもとにサイトの更新状況、外部リンク一覧、リンクエラー一覧を表示します。 ウェブサイトにおいて使用されているファイルの抽出を実行すると共に、サイト全体のアウトラインが明らかになります。 ウェブサイトのダウンローダとしても開発関係の方々には好評です。

Webサイト構築に当たって、最も重要なことはこうしたすべてのブラウザに全部対応するということではなく、代替案を用意しておくということです。
ユーザビリティの観点から、CSSでデザインをすることをW3Cは進めていますが、こうしたさまざまなブラウザが存在する以上、テキストのみでも表示可能にしておくことは、すでに業界の常識になっています。