人間の器(許容範囲)

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今の時代、情報収集を怠るとすぐに取り残され、いつの間にかついていけなくなってしまいます。
東京などではその辺にはかなり敏感で、新しい情報を常に求めている気概がありますが、一方地方ではそうした気概がほとんど見られません。
「うちはそういうの別にいいから~」という事務のおばちゃんがいますが、なぜ決裁権を事務のおばちゃんが持っているのか?と問いたいです。
残念ながら、そうした会社は会社にとって良い情報だとしても全く社長に上がってこない体制に知らず知らずのうちになってしまっているのです。これは、とても残念なことです。
たとえば、経費が15%下がる話であったり、今の売上を3倍にする方法であったアイディアだったり、提携の話などの儲かる話であった場合、既に機会損失が生じているのです。
これは、会社の体制なのか?それともおばちゃんの独断なのかはわかりませんが、会社にとっては非常にマイナスな動きです。
断るのであれば、別に話を聞いてからでも遅くはありません。

これは、人の器に影響してくると思います。
話を聞く体制を常にとっていないと、誰も話をかけてきませんし、良い情報というものは入ってこないのです。

「社長の器より会社は大きくならない」 とよく尊敬する社長が言っていましたが、まさにその通りだと思います。
コップの水がいっぱいだと次の水を入れることは出来ないそうです。
常にコップに余裕があることが望ましいですが、バケツや浴槽など水を入れる入れ物を大きくすることも可能です。

前の会社では自分の限界以上の仕事をしていたような気がします。
朝は6:30から夜は終電まで。就寝は2:00
平均睡眠時間3時間で一時期働いていましたが、今となってはそれが良い経験だと感じます。ただ、そのやり方はお勧めしませんが・・・。
しかし、3年間続けていれば10年ぐらいの経験は詰込めます。圧縮法というらしいですが、業務も時間も圧縮すれば、利益が上がるという考え方です。確かに、3人で行う仕事を1人で出来るのであれば、2人分の人件費はうきますし、3人分の仕事を1日で片付けようとすると時間を効率的に使わざるを得ません。しかし、慣れるまではやはり徹夜などもしなければならず、体力に自信がなければ倒れてしまいます。
若手トップ経営者の多くは結構こうした仕事のやり方を取っていたりするので、最終的には体力勝負といいます。

ただし、非常に力はつきますし成長の度合いも半端ではありません。
自分のキャパシティ(許容量)以上のことを続けることによって無理やり広げるからです。
こうした力任せなやり方を推奨するわけではありませんが、手っ取り早く器を広げるには最適だとは思います。

世の経営者は、そのほとんどが従業員の2倍から3倍は働いているといいます。なぜなら、日々の業務に負われながらも、会社の業績を考え、会社の将来を考え、従業員の幸せを祈りつつ、日々の売上を気にしていたら眠れません。
逆にそれを怠っていると、会社は成長しませんし、従業員もついてはきません。

経営者の話になってしまいましたが、こうした話は全くそういった意識を持たない事務のおばちゃんにこそ言いたいです。ただ、その事務のおばちゃんを教育するのも経営者の務めではありますが。